毎年、今の季節になると気になる人が増える質問です。

　

「住宅ローン控除が終わりました、
　今年の年末調整で、税金が増えると思うのですが
　どれくらい増えますか？」
という質問。
　
これは、昨年の源泉徴収票を見れば、相当正確に推察できます。
（※　もちろん、収入が大きく変わったとか、転職したとかは別ですよ。）

住宅ローン控除（正式名称、住宅借入金等特別控除）！
普通の人はローンを組んで以降10年間（※）、
年末の住宅ローン残高の１％を、所得税を減額するという制度。
（※細かく言うと15年とか13年とかの人もある

例えば4000万円を借りて、35年ローンを組んで、毎月10万円ずつ返済している人だと、
10年後のローン残高は、2900～3000万円くらい。
　

この１％で、つまり、約30万円の所得税が返ってくるのですが、残念ながらそもそもそんなに所得税を払っていない人も多い（というかそちらの方が大多数）。
　
　「住宅借入金等特別控除可能額」は、最高で戻ってくる額＝30万円
だけど、所得税が22万円しかなければ、22万円が控除の最高額なのでこれが、「住宅借入金等特別控除の額」になります。

　この　「特別控除可能額」と「特別控除の額」が、源泉徴収票にしっかり書いてあります。
　

で、差額の残り8万円は返ってこない、、、っていうわけでもなく、一定額までは翌年の住民税で減額されます。というか、すでに控除を受けている人は現在すでに減額されている人っていうことですね。
　　ただし住民税からは最大136,500円＝消費税8%以上で買った人
　　　97,500円が限度＝消費税5%の時以前の人・・・今10年目だとこっち。平成26年に5→8％です）

　普通のサラリーマンの住宅ローンなら、上の数字は一例ではありますが、9割くらいの人がだいたい理解できるんじゃないかと思います。
　

　ということで、
　　　「住宅借入金等特別控除可能額」＝最高で戻ってくる額
　　　　（所得税で引ききれなかったら、約10万円を限度に住民税からも）
　
　ローン控除が終わる方は、このメリットが無くなるよ～、注意してくださいよ、というお話でした。去年の源泉徴収票を見て、確認しておいてくださいね。

　・・・毎年この30万円分で、車検や固定資産税を払っていたなんて言う人も多いでしょうから。子供が高校大学で教育費アップの人は特に引き締めてくださいね。
　
　ちなみに、私がライフプランを立てるときには、この10年間分のローンを別途組んでもらっていたり、きちんと積み立ててもらうことを提案すると、
「その方が生活が安定して安心ですね」とおっしゃる方が多いです。