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おひとり様の老後で大切なこと(ACPの必要性)
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2026/06/29

おひとり様の老後で大切なこと(ACPの必要性)

今回書いたのは、
 
・成年後見では、「医療の中身」については範囲外。
・延命ほか治療方針については、別途意思表示が必要ですよ、
 →ACP(アドバンスド・ケア・プランニング)を明文化が必要

 
という2点についてです。

(今、親の相続を最近経験したので、次は、
 「ワタシ自身のエンディングノートを!」
 と考えている おひとり様のワタクシなのです)

 
例えば、
 倒れて救急搬送 → 入院 → そのまま次の施設入所(自宅に戻れない)
 
でもって、最大の難関が判断能力・意思疎通ができない状態になった時 のこと
 

以下、おひとり様ではなく、家族がいる場合についても該当することを書きますね。
 

●成年後見制度を使う人の目的は、9割が預貯金解約

一般に、定期預金の解約には「本人確認の壁」があります。
本人が、動ける状態ではない、あるいは、判断能力低下・意思疎通困難
 

 →重度の認知症や介護4・5 相当

 
こういう時には、定期保険の解約ほか、自宅の処分など、あらゆる契約行為ができません
なので後見人を立てることになるわけですが 

 
『成年後見関係事件の概況ー令和7年版』(裁判所が公表)を見ると、
年間4万件くらいの申し立てがあって、年間死亡者数の2~3%。

 
申し立てする理由は、(複数回答で)

 
【任意後見をする理由】
 ・預貯金解約  93%
 ・身上保護   74% →(施設入所手続きなど)
 ・介護保険契約 46%
 ・その他 相続手続き・保険金受取・訴訟手続き
 ・不動産処分  36%

 
となっています。しかも、裁判所への申し立てから後見人が決まるまで1~2ヶ月はかかるのが普通。

→ほとんどが定期預金解約のために、成年後見人を立てるわけです

 
上を見て想像ですが、
 ・身上保護や介護保険契約は、事故や急病でいきなり介護4や5になった場合かな
 ・相続や保険金手続きは、本人が介護4/5の時に、親族などが亡くなった場合かな
と思います

 
※最近では銀行によっては、施設入所の支払いが確実(請求書や見積書)な場合には、代理人でも引き出せるという対応をしているところも増えてきています。ただし、銀行独自の対応です。


 
ここで、「身上保護」について注意点
 介護・福祉サービスの契約(おもにケアマネさんが必要とする同意書) 
 住宅確保=施設や賃貸(サ高住など)の契約、自宅改修のバリアフリー化
 医療手続き=入退院などの支払い
    ただし、後見人は手術や治療への代理権はない

 
ここで問題は、後見人は「なんでも出来るわけじゃない」という点。
具体的にはターミナルケアについての本人確認がないということ

 
・自宅なのか、介護施設(サ高住か特養か)、老健に入ったあと自宅復帰を目指すのか
・病状が悪化したときにどこまで治療を受けたいか(いわゆる延命治療はどこまで問題)
 
→この部分の本人意思や希望は、後見人の範囲外
 (あくまでも後見人は、財産処分やお金の支払いについてのみ)

 
●医療/治療についての明文化がACP
 「アドバンス・ケア・プランニング

 
厚労省は、この問題について、「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセス」というガイドラインを作っています。

 
長い名前ですが、ACP=「アドバンス・ケア・プランニング」、
 愛称は「人生会議」と名付けています (→この愛称、あまり知られていませんが)
 
 
できる限り、「医師・看護師・ケアマネ・家族」でまとめること、となっています。
(おひとり様は、家族がいないわけです、しかも、本人が意思疎通困難なら、周りが困るわけ→結局は、医師が判断?)

 

私の親がいくつかの施設を利用したとき(=ショートステイで特養や老健、老健入所や最後の介護医療院の入所時も)、どんな医療(ターミナルを望みますか)と尋ねられました。
 

私の親(97歳)の場合は、誤嚥から肺炎にはならなかったものの、胸水が徐々に溜まって、呼吸機能の低下でした。亡くなる半年前から完全にゼリー食でそれも咽せるという状態
 

医師からの質問は
●呼吸関係;
 「気管挿管は?」
   →あれ苦しそうなので、酸素マスクまでで
 

●栄養補給:
 「胃ろうや鼻や胃にチューブ、栄養点滴は?」
 →祖母が昔、1年近く天井を見るだけの状態で、
  たぶん褥瘡もできて痛いだろうから、最小限のみで。
  常時のチューブは不要です
 
  
●水分補給:
 「栄養とれなくても、水分を入れないとどんどん乾燥します。
  たぶん、点滴自体が次第に困難になって、太い血管を探して
  針を刺すことになりますが(=中心静脈)はどうですか?」
 →干からびてミイラみたいになるのは嫌なので、苦痛の程度にもよりますが
  できるだけする方向で(=この状態だと、栄養を取っていないから長くない)
  
●抗生剤投与(感染症になったら):
 「しだいに免疫力低下して、肺や尿路で感染症になることが多いですが、
  抗生剤投与はどうされますか」
 →本人の苦痛にあわせて、合わせてお任せします。
  下手に本人が苦しむことがないように。なんなら、抗生剤よりモルヒネとか
  苦痛緩和優先でも構いません
 
  
●腎不全(透析が必要になったら):
 「腎臓の値は、悪くはないけど良くもない。もし、透析が必要になったらどうしますか」
 →いや、この状態から見ると、針を刺すことも困難になってくるだろうし、結構です

うちの親の呼吸器系でもこれだけのことを聞かれて答えました。(もちろん、姉と同席で)

でも、おひとり様がいきなり倒れて、意思疎通が困難になったら、希望を伝えるすべがありません

>>>なので、「ACP」を作っておくことが必要になってくる!
 

(※今なら、姉夫婦がたぶん私の意向を汲んでくれてはいるけども、順番で言えば、姪夫婦か。。。こういう点についてはかなり遠い存在になってしまう)


●数あるエンディングノートでは、そこまで触れていない

エンディングノートをいくつか見てみると
 ・どこで、死にたいか 自宅/施設
 ・延命治療は   できるだけ/苦痛がないように
 ・余命の告知

このくらいの記載欄はあっても、それほど細かくは書いていません。
だいたい、病状によっても異なってきます。

 
>>>なので、ACP、是非作っておきましょう
(私は少なくとも、介護認定をするときには、ケアマネさんに、「私の意向はこれです」と渡すつもりです)

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