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メルマガ2014年8月号~京都のFP竹本
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2019/05/10

メルマガ2014年8月号~京都のFP竹本

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2014年8月号)
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 暑いですぅ。昨日7/31の京都の気温は37.3℃!
   堂々のベスト2 !
 ちなみにトップは鳥取37.8℃。。。。orz  倒れそう(※)
 
 さて、今月のテーマは「らしさ」、すなわち、自分らしさ!
 私がライフプラン作りで一番大切にしているものです。昨日のNHKクローズアップ現代で取りあげられていたのが「夫らしさ・男らしさ」に悩む男性たちの姿。「らしさ」って何だろう?
 
  一番大切にしているだけにいつもこのキーワードには敏感です。で、そこから3歩先に進むと「LGBTを知らないでは済まされない」ことに気づきました。
 なので今回は、大胆にもLGBT特集!
 
【今月の目次】
 ●LGBTって言葉ご存じですか?
 ●LGBT文化の一例(←私でも知ってるよ、の例)
 ●最高裁判決! 女性同士の結婚とその子の裁判
 ●「らしさ」で苦しい原因は、「他人と比較」
 ●「らしさに苦しむ」社会は、度量が小さい社会である
 
 
(※ひょっとして『orz』を知らない人のための注釈: 手を付いてうなだれて
         いる様子、土下座;読み方が無いので見て感じてね♪)
 
 さて本題。
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◆LGBTって言葉ご存じですか?
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 LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)、すでにあちこちで取りあげられています、もはや「何それ、知らないよ」では済まされない時代です。
 
  ・女性同性愛者(レズビアン、Lesbian)、
  ・男性同性愛者(ゲイ、Gay)、
  ・両性愛者(バイセクシュアル、Bisexual)、
  ・性転換者・異性装同性愛者など(トランスジェンダー、Transgender)
 
 の人々を意味する頭字語が、LGBT。
 
 で、LGBTのマーケットがかなり大きいとか、ニッチ市場の割りには消費意欲旺盛で穴場だとか、先進国の度合いがこのLGBTの扱いを見ればわかるとか、そんな 記事がよく出ています。
 
 私が大々的に気づいたのは、二つの経済雑誌の記事から。丁度2年前の雑誌です。
   ・週刊 東洋経済   2012年 7/14号
   ・週刊 ダイヤモンド 2012年 7/14号
二つの経済誌が同じ時期に「LGBTを攻略せよ」特集を組んでたのです。

 例えば、携帯電話の家族割り引き。住所が同じなら結婚の有無は関係ない携帯会社とか。
  → 同姓カップルに限らず、同棲など、より自由な家族関係を意識した
     意識した 「家族割り引き」を実施しているということ。
  → カミングアウト(同姓志向を表明)した有名人をコマーシャルに
     起用して理解ある企業と認識して貰うとか
 
『普通とは違う! という差別と偏見』
 学生時代、障害者ボランティアサークルに入っていました。で、普通の人は、
「障害者と健常者」と分けて考えます。車椅子に乗っているんだから養護学校だろ、とか、目が見えないんだから・・・・とか。
 
 で、障害児を持った親は(もちろん本人も)、なんとか普通の子のように育てられないのか、なぜ、特別扱いされるのか、と悩んだり悔しかったりするわけです。
 これと同様の事が、同姓カップルでも起こる。「なぜダメなの?」と。同類の偏見と差別や本人家族の葛藤があるわけです。
 (・・・同類と言って良いのか正直よく分からないのですが)
 
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◆LGBT文化の一例(←私でも知ってるよ、の例)
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 LGBTの作品ってどんな物があるでしょう。結構あります。
 
 まず映画の世界。
 5年ほど前でしょうか? ツタヤ(レンタルCD・DVDのお店)に行くと、「Lの世界」が大きく宣伝されてました。アメリカのテレビドラマ連作ヒット時代ですね。(というかそれ以前も以後、どんどん増殖してますが。LOST、24、CSI、HIROES、、、、、今は何? スーパーナチュラル?)
 
「Lの世界」は、レズの女性達を描いたドラマです。かなり人気だったみたいです。日本映画を見ていても普通にそういう登場人物が出てきたり、テレビでもそんな人が堂々とタレントしている時代になりつつあります。
 
 書籍の世界だとどうでしょう? 当然筆頭は、BL小説。(←BoysLoveね)
 
「うわぁ、こんな描写が堂々と書かれている!」
と気づいたのは、20年ほど前の京都四条通に面した本屋さん。でも今やどこに行ってもそういうBLコーナーが必ずあります。
 
 でもまだ公立図書館には、BL小説はたぶんありません!
 少なくとも京都市の図書館にはありません。
 
 漫画の世界は残念ながら詳しくないのですが、ブックオフ(中古マンガのあるお店)を見る限り、増殖中です。そしてゲームソフトがあったり、ドラマCDが出ていたり、20年で随分一般化してきました。
 
(※「ドラマCD」って分かります? ←CDにはこんなジャンルがあるのです。
 今やツタヤに行くと(←私の貴重な情報源)、「添い寝シリーズ」とか「いちゃごろシリーズ」と言って、彼が添い寝して囁いてくれているというシチュエーションで語ってくれるCDとか、布団の中でいちゃいちゃゴロゴロしているシチュエーションでの語りCDとかがあるのです。ツタヤの一角を占めてます。
   ・・・人気声優たちが喋ってくれているアニメ派生CDであります。
   Amazonとかで検索してみて下さい、ちょっとビックリしますから(^_^;) )
 
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◆最高裁判決! 女性同士の結婚とその子の裁判
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 日本では同姓婚は認められていません、でも性別変更はアリ。
 裁判所の判決でも、注目すべき判決がありました。昨年末、2013年12月の判例。
 
●女性同士の夫婦、精子提供でできた子どもでも嫡出子になれる?
 
 性同一性障害で性別を女性から変更した男性と、この男性と結婚した夫婦、第三者の精子提供でもうけた子供、この“男性”が法律上の父親となれるかどうか? 役所が、生態的に不可能と出産届を不受理していた事に対する裁判。
 
   >最高裁は認めました! 初判断
 
最高裁判決では他にも、
 
●不倫の子、DNAが違っても民法が上。法律上の夫が優先する!
 
 不倫妻の子を「我が子として育てると決めた夫」と、家を出て行った妻が「親子関係はない」と訴えた裁判。
「婚姻中に生まれた子供は夫の子とみなす」とする「嫡出推定」の規定がDNA鑑定に優先するとの初判断。(2014年7月・・・つい最近)
 
●婚外子も嫡出子と同じ相続分を!
 
 婚外子(非嫡出子)の相続分を法律婚の子の半分とする民法規定を「違憲」と判断(2013年9月 → すでに、民法が改正されてます)
 
      ・・・子どもは平等という観点から
 
 家族のあり方が随分変わってきている、そんな判決例が続いています。
 裁判所は法の番人である以上、DNA鑑定など当初想定していなかった事よりも憲法・民法を優先。かつ、「民法が合わないなら法律変えろやぁ」と啖呵切ってるような気がしています。
 
 
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◆「らしさ」で苦しい原因は、「他人と比較」
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 昨日のNHKの番組では、現代社会でフツーに、「夫らしさ」「男らしさ」に悩む男性たち。そんな男性達が取りあげられていました。
 
「俺が稼いでいるのに、無視される」
「男だし、頑張らないと・・・。でも持病のことをわかってもらえない」
 
 私の仕事でも、
「認知の親を介護施設に入れたいんだけど、親戚の手前もあるし。長男だし」
で悩んでおられたり、
「妻の親が『そんな事させるために嫁にやったんじゃない』と言ってくる」とか。
 
 →「歯医者さんと歯科技工士」;
    夫婦一緒に働いたらではなく、嫁は家にいるもの
    働くために嫁にやったんじゃない!
 
 他にも、「理容師と美容師」「嫁ぎ先の田んぼの農作業」。いずれも本人達は何とも思っていないのに、親が口出してくるのが特徴です。悪く言うと“古い考え方の押しつけ”ですね。(も一ヶを言うと、“最初はそんなこと言ってなかったのに”がつくのも特徴です。)


 一方で、一人であるいは夫婦で悩む方も結構いらっしゃいます。情報過多の時代に一人悩む人たち。溢れる世の中の情報と自分は違うことで悩んだりしてる。
 
 「理想のイクメン像」;仕事バリバリ、休日は子どもの世話。奥さんにはねぎらいの言葉。家事も手伝って、給料・ボーナスもたっぷり。
 「理想の定年夫婦」;夫婦や友達同士でたまには旅行。孫が来れば食事に連れて行ってやって、七五三とかのお祝い事はしっかりやって近所付き合いは・・・
 
  こんな雑誌の情報に縛られちゃうんですね。
  で、自分で勝手に葛藤を抱えてしまう。
 
 私の仕事で言えば、「新築住宅の平均の値段は?」とか、「平均の年金額は?」とか、こんな質問は多いし、これらの情報を気にする人も多い。もちろんそれは当然。
 
 でも、断言します! 「比較している間は、不幸が続く!!」 (o^∇^o)ノ
 
 ライフプランで私が一番気にする所。クライアントが本当にしたい事なのか、ただ何となく(雑誌とか妄想で)したい事なのか。後者ならお金を捨てる事になる。そんな無駄なお金は使わせたくない!!
 
 
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◆「らしさに苦しむ」社会は、度量が小さい社会である。
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 ひとりのFPが出来る事は限界があります。「その人らしさ」をどう実現するか?
 
 最初の一歩は、
 「親だから子どもが大学までの教育費プラン」
 「結婚したから、次は住宅購入。子どもは二人作って、もし娘だったらきっと
  泣き崩れるかも」
 「老後は静かな田舎で、猫か犬をペットにするんだ」
 こんなフツーの自分らしさ。
 
 で、ここから三歩飛びますっ!! ・・・障害者差別、同姓カップルの話
 
 つまり、一人の人間としての生き方をどれだけ認めらているか? という問題がこの障害者とか同姓カップルの暮らしに関係してきます。だからある意味、社会の度量の大きさを示しているし、先進国ほど同士婚を認めるのが標準になりつつあるのでは、と。
 でも社会問題をとあるFPがお話しするには問題が大きすぎます、だから三歩先の話。
 
 ちなみに、二歩先の話を省略しちゃいました。二歩先にあるのは「倫理感」です。
 
   「自分らしさ」・・・一歩目
   「倫理観」・・・・・二歩目
   「社会の度量」・・・三歩目
 
 自分らしさの実現のために、倫理が無視されてはいけない。(←これ最近無視するひと増えている気がします)
 でもそれを超えればあとは社会の度量。で、いずれの境目にもかなりの壁=社会の風習がある。
 振り返れば、昔からの考え方が変わるというのはよくありました、
 「女は家を守るもの」→今や、専業主婦の方が少ない
 「結婚相手は親が決めるもの」→「本人同士の尊重で、結婚できる」
 「長男が相続するもの(家督相続)」→「子どもみんな平等に相続」

 社会全体が幸せになるには、少しずつ垣根を越えていかなきゃいけない。
 この垣根を意識していないと、幸せになれない! そんな気がします。

 
 ところで、同姓カップルの生命保険。すなわちパートナーが受取人になる保険。
 これ、今できません。FPとしては難問です。現在受取人は原則二親等に限らるようになっているからです。(雑誌にプルデンシャル生命が保険金を三井住友信託銀行に支払い、その後、三井住友信託が契約者に支払うという方法が紹介されていたのですが、取り扱いが無くなってます。信託銀行にも度量の大きさが望まれます。

 

<メルマガ発行後の追記です;2019年現在、自治体のパートナー証明などを根拠に加入できる保険会社は増えつつあります。>


 
 LGBTは私にとって、少しずつ暖めているというか、時々考えているテーマの一つ。5年前にツタヤで見た→2年前に雑誌で見た で始まり、かなり壮大な社会テーマです。
 
 LGBTは俺には関係ないよ♪ と思っていたらそれは、「古い枠」内で満足している人、度量の小さい人。←これが無意識に起こっているということ「古い枠」を超えて「自分らしさ」を追求してこそ、幸せなライフプランに繋がる!

 そう思って仕事して、毎日、勉強ですっ!・・・・やや大言壮語?!(^_^;)

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  ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
  http://www.livelihood.jp/
  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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