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過去メルマガ2011年4月号~FP竹本隆之
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2019/05/06

過去メルマガ2011年4月号~FP竹本隆之

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2011年4月号)
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  日本の観測史上最大の地震、東北地方太平洋沖地震が3月11日発生しました。
  報道によると今なお被災者は大変な生活状況のようです。身近にこのような知り
  合いがいらっしゃる方も多いのではないかと思います。一日も早い復旧・復興
  を願って、ここにお見舞いを申し上げます。
  
 【今月の目次】
  ●火災保険、住宅保険
  ●地震で倒壊すると?
  ●原発事故はどうなる? 火災保険(ついでに自動車保険も)
  ●損害保険は万能薬ではない! 目的は、生活再建・援助
  ●自己実現理論 =豊かな生活のために=

カルチャーセンターでセミナーをやっています。地震がおこるまでは「専業主婦の年金
問題」を取りあげて年金の仕組みや3号被保険者と扶養の損得という話をするつもりで
いました。でも火災保険関係の話に変えようと思っています。

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●火災保険、住宅保険
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具体例の方がわかりやすいですよね、山田さんは4000万円の建売住宅を買いました。
この設定でお話しします。

Q1 山田さんは保険金額いくらの火災保険に入りますか?

  4000万じゃないですね、火災保険には入れるのは建物と家財です。土地は
  入りません。建物はというと例えば半額の2000万円。
                      A1 例えば2000万円

Q2 隣の家でストーブが燃えて類焼し、半焼しました。どうなりますか?
   新築時と築15年後では?
   
  2000万円の保険に入っていて、半焼ですから1000万円ですね。
  でもこれは時価が限度です、つまり、築15年とかになっているともう
  時価2000万円ではありませんね、1000万くらいでしょうか。
  これの半額(半焼)ですから500万円です。

                   A1 新築=1000万円 築15年=500万円
 
ここで書いた額は一例です。実際に損傷した場合の評価は、築年数以外にも損傷した柱
の本数とか家の構造とか2階建て3階建てとかいろいろな面から損害額を評価します。
この損害額に対する支払限度額(全焼時に100%、半焼時に50%)という形で支払われる
と思ってださい。

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●地震で倒壊すると?
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地震による倒壊、地震による津波での倒壊、これらどちらも通常の火災保険では
支払われず地震保険に加入しておかないと支払われません。
しかも、火災保険の半分の保険金額が最高額となります。だから上の山田さんの場合は
火災保険2000万円、これに追加で地震保険に入ったとしても1000万円が最高額です。

Q3 地震で半壊しました、保険金は?

   保険金額が1000万円なので、新築直後であっても500万円 

こんな風になります。
しかも地震保険料は高いです。地域によって異なりますが、火災保険料の1.5倍~3倍
の保険料です。(地震が起こりやすいと言われている東京・東海地方等は特に高いです)

半分の保障しかないのに保険料は2倍くらい
    これが一般的な地震保険のイメージです。

地震保険は家を建て替えるための保険ではありません、生活を再建するためのもの。
だから地震保険にはいるかどうかのポイントは、

「遠く離れた実家にいざとなれば引っ越せる。」「何があってもそこに居なきゃいけない。」
「当面の生活資金は何とかなる(つまり、預貯金がそれなりにある)」

こういった面を中心に考えると良いと思っています。

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●原発事故はどうなる? 火災保険(ついでに自動車保険も)
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火災保険や自動車保険に入っていらっしゃる方はご存じの方も多いと思います。
こんな項目が必ず入っています。

  支払われない場合(抜粋):
    ●戦争、内乱、革命、武装反乱、こららに類似の事変
    ●核燃料物質・これに汚染された物による有害な特性による事故

ちなみに普通の自動車保険では、「地震・噴火、これらによる津波」「台風・洪水」と
いうのも支払われない場合の一つになっています。(※対人・車両など保険対象で
変わります)

約款の文章、非常に細かくて読みづらいですが「支払われない場合」と言う部分は
一度目を通しておいた方がよろしいと思います。

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●損害保険は万能薬ではない! 目的は、生活再建・援助。
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以上のように、火災保険・地震保険、自動車保険その他いろいろな損害保険がありますが
いずれも時価の損害を補填するものであり
 「保険に入っているから大丈夫」という万能薬ではありません。

火災保険については最近は再調達価額特約という物を付帯させて家の再築が可能なように
保険加入される方が多いのですがそれでももしそのような事故がおこると精神的にも
ダメージは少なくありません。
それに、もし保険を貰うような事故が起こった場合には、金銭的な話だけではなく

 「どうして俺が、どうして私たちだけが」
 「なぜ? ああしておけば良かった」

こういう疑念や後悔の念にとらわれてしまいがちです。
今回の津波を見て考えたのは、地震の被害よりも津波の被害が大きいこと、そして、
津波は30分後くらいに来ていること。つまり

 「なぜすぐに高台に逃げなかったのか?」
 
財産を失ったり身内を失ったりしたことに加えて、こういう後悔の念を持つ人が多いだ
ろうな、阪神大震災や中越地震のときよりも、心のダメージが強いだろうなと言うこと
です。心のケア、相当に必要でしょう。

しかし災害は災害、誰のせいでもない。保険に入っているからと言って大丈夫な物でも
ない。保険は安心を買うと言いますが、本当の安心は買えません。それでも、生活再建
のためには保険はとても大事な物です。

最近の保険の宣伝は変な物が多すぎます。
なんで保険が必要なのか、生活再建のためには必要なものなんですよ、このことを
もっと訴えていかないとダメだろうなと思っています。

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●自己実現理論 =豊かな生活のために=
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マズロー(心理学者)の自己実現理論によれば、レベルアップには段階があるそうです。

 レベル1. 生理的欲求(水、食べ物、睡眠)
 レベル2. 安全の欲求(住居、収入、健康)
 レベル3. 所属愛の欲求(地域、社会、家庭への帰属)
 レベル4. 承認の欲求(周りから認められること、尊重)
 レベル5. 自己実現の欲求(自分の向上、活躍の場を増やすこと)

今避難を余儀なくされている方は、かなり下のレベルになってしまっています。
しかし、1→2→3→4 と段階を踏んで生活をレベルアップして頂きたいし、その
ために何が出来るのか考えてみたいと思っています。


もし今が小泉政権であったなら、日本の生産縮小による経済悪化・計画停電による経済
悪化、これらに真っ先に手を打っていたんだろうなと思います。(で被災者を切り捨て
ていると国民新党なんかに叩かれるはず)
今回はこの逆です。(←管政権も被災者にも十分じゃないという話もありますが…)
相当に経済悪化が予想されます。原発事故の影響も先が読めません。
それでも庶民・国民は少しでも豊かに暮らしたい。だからマズローの自己実現理論を
最後に書きました。生活のレベルアップはお金じゃないという見本です。特に、レベル4
「周りから認められる」ということ、これはお金では買えません。でもこれに向かって
自分のお金を使うと言うことは誰にでも出来ます。レベル3でつまづいている方も結構
いらっしゃいます。会社からも家庭からもはみ出しているというパターン。これらを
どう克服しクリアしていくかで心の豊かさが変わっていきます。皆様のレベルはいかが
でしょうか?

ここまで長々とお読みくださりありがとうございます。
被災された方もそうでない方もみなさまの人生がより良いものになりますように願って
おります。
ところで、ブログのアクセス数が月3万件を越えました。1年前と比べると丁度2倍
になっています。感謝しますと共に今後ともご贔屓の程、よろしくお願い致します。

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  ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
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  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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