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年金切り下げ? 障害者の雇用水増し問題の向こう側
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2018/08/29

年金切り下げ? 障害者の雇用水増し問題の向こう側

このところ、中央省庁や地方官公庁でも、障害者の法定雇用率を水増ししていたというのがニュースになっています。実際には半分だった! とか。
 
・・・まったくもって腹立たしい!
 
だけど、私はさらにその先を考えています。というのは・・・
 
Wikipedia で「障害者の雇用の促進等に関する法律」を検索すると、沿革の欄にこんな事が書いてあります。
  
# 1960年 – 「身体障害者雇用促進法」制定
# 1987年 – 名称が「障害者の雇用の促進等に関する法律」となり、
#      知的障害者も適用対象となる
 
私が大学生時代に肢体不自由の障害者向けのボランティアサークルに入っていたのがこの名称変更の時期。このとき、関係者の人たちは、
 
「まぁ悪く言うと、障害を持っていても残っている能力で働けっ!ていう法律なんだよね」

 なんて言っていました。
 
以下、法律の条文ですが、ここで、「障害者 → 年金生活者」 に置き換えて読んでみてください。
 
「障害者の雇用の促進等に関する法律」
・第三条
障害者である労働者は、経済社会を構成する労働者の一員として、職業生活においてその能力を発揮する機会を与えられるものとする。
 
・第四条
障害者である労働者は、職業に従事する者としての自覚を持ち、自ら進んで、その能力の開発及び向上を図り、有為な職業人として自立するように努めなければならない。
 
~~~~~ 
 
障害者年金もね、、、障害程度で1級・2級で年金額が決まります。
だけど、一人くらい養える裕福な家庭もあれば、それだけでカツカツの一人暮らししている障害者もいます。
 
同じ事が、年金生活者にも言えます、2世帯住宅で年金そのままおこづかい♪ なんて言う人もいれば、親の年金が生活の糧! という世帯もあります。年金から孫の塾代を出している人なんて、普通に大勢いらっしゃいます。
 
障害年金・老齢年金、それに、生活保護、、、、なんか、生活の糧として給付する制度は、ちょっとおかしいな、と思っているのです。

~~~~
 
もちろん、最も私が危惧しているのは、年金切り下げです。
 
ニュースでは軒並み「大臣が謝罪しているシーン」をニュースで流して、「旗振り役の官公庁が・・・」なんていうことを言っています。
 
でもそんな批判ばかりをしている場合じゃありません。
 
例えば、老齢年金を切り下げる! だけど、企業へは雇用の義務づけ!
→ 現に今の、65歳雇用の義務づけって、そういうことでしょ!
 
上の論法で言えば、年金切り下げ→年金生活者の法定雇用率を~
 
  “年金生活者にも働く喜びを推進しましょう♪”

なんて言う話が出てもおかしくありません。
 
※ もちろん、働く喜びってのは、生涯あると思います。生涯現役は私の理想でもあります。イヤだな~と思うのは、「生活保護うけるヤツなんてクズだ!」と言っている人が、平然と65歳になったし、「オレ、年金生活者だもんね~」と言うヤツ。
 
  → どちらも社会保障の制度なんですよ。
 
私の中では同じ、社会保障です。給料から天引きされる税金か、自ら払う国民年金かってところは違いますが、どっちも税金みたいなものです。
 
だから、「基礎年金を税金化して生活保護と一緒にする議論」も、十年くらい前にどこかの議員さんが言っておられましたが、こういう議論が再び出てくる可能性はあります。
 
  → ベーシックインカムとか名前を変えてね。



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