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2020/06/12

コロナ後の不動産動向を推測した

●平均値は下がり、ますます二極化

 テレワークが推進されて、地方にいても仕事ができる! などと言われています。なるほど、その通りでいまや通信環境が整っていれば可能な仕事も増えています。フリーランスに代表される業務請負のような仕事ですね。
 しかし、世の中のかなりの部分は、やはり、モノが動くことでおカネも動いています。
 
 ネットショッピングでお取り寄せは、ますます主流になると思いますし、食事のデリバリーも流行っていくと思います。それでも、そのような利便性を享受しようとすると、街にそれなりの規模がないと成り立ちません。
 早い話、少し郊外で、ドラックストアに行くにもスーパーに行くにもクリニックに行くのにも、車で15分20分が標準というような生活圏では、車はまず手放せないし、人口減少時代に合ってはますます、歯抜けでスポンジのようにすかすかの街ができあがってしまいます。そのような土地の価値は上昇していくとは思えません。
 
 オフィスビルもそうです。
 テレワークを再認識した、などという企業も出ていますが、例えば、少し大きなビル1つがかつての財閥系企業などで埋まっていたようなビル。そのビルに従業員1000人を抱えていた。
 1階が顧客向け窓口で、2階・3階が営業部で・4階が購買仕入れ部で、、、なんていう会社のビル。
 これが、ビル1棟も必要ではなく、ワンフロアで済むようになったと考えると何が起こるか?
 
 今まで、駅から徒歩10分のビルを抱えていたけど
 これからは、駅前徒歩3分のビルのワンフロアー(しかもそこには、今日は営業部が会議するな、とかそれを管理する部署が入る。つまり自社内でのレンタルオフィスのような物件)。
 →徒歩10分のビル一棟と、徒歩3分のワンフロアーのコストを秤に掛けるようになる
 
 => 前に比べると、ちょっとくらいコストが高くなっても構わないか。
    なので、逆に利便性の悪い方の価値は格段に下がっていく。

 つまり、今まで、地方と都会で一極集中と言われていたことが、もっと局所的になっていく、、、と考えています。

 

●周辺環境が大事

 住宅向けなら、若い世代ならスーパーや子育て環境が大切だし、シニア世代なら、クリニックやいざというときの大病院へのアクセスなんていうのも大事な事項。それに、今の時代なら、親子近居が増えているので、若い人とシニアと両方が暮らしやすい住環境というのが大きな地域選びのポイントになってきます。
 なかなか、バランスの取れた物件探しは難しい。しかも、そういうところは、今後ますます人気が出て競争が激しくなる。
 
 一方、中途半端な地域は今後ますます人気が無くなる。
  
  ・・・書いてみるともの凄く当然の話であります。

 オフィス向けも同様です。
 周囲に買い物施設があるか、通勤途中に立ち寄れるところがあるか(→これは、商業施設が重要という人もいれば、幼稚園・保育園への利便性という人もいれば、飲み屋があるか、という人もいる)
 ランチタイムはほぼみんなの従業員に関係するのでとても大事です。
 朝から晩までではなく、レンタルオフィスのような使い方をするのならば、さらに重要なポイントになります。(※交通の利便性が最も重要なのは、挙げるまでもありませんね)
 
 このように、不動産の場所選びは今後、ますます二極化していくことになるとおもっています。
 

●問題は、大多数が中途半端な地域になる

 私自身、いろいろな物件広告をにらんでいて
「これは、なかなかいけるかな」
 と思っていたビルやマンションでも、苦戦しているのかいつまで経っても広告が出されいる新築物件を数多く見かけます。コロナ以前のかなりバブリーであった京都市内であってもそうです。5分ほど少しだけ離れただけで苦戦していたりします。
 
 今後ますますこういう事態になるのかな、と想像しています。
 
 

●物件選び(住宅用)のポイントは、ただ一つ!

 この物件には二度と目にかかれない、だから、2割増しでも買いたい!
 
  ・・・2割増しでも、というところがポイントです。
 
 しかも、住宅用の場合、その人のライフデザインが関係します。
 多いのは、子どもの学校・学区・教育環境。あるいは、親からの援助や親の介護などの親子間距離の問題。

 不動産の売買はある意味、めぐり会いです。
「コロナの前に売っておいて良かった」「あのとき買っていれば良かった」
 こういうことを思う人も多いのです。
 もちろん、「買わなきゃ良かった」と後悔する人も多いのですが、その際にご相談に来られても、なすすべがあまりないのが現状です。
 
 売りたい人と買いたい人が合致して、売買が成立するのが不動産売買ですから覚えておいてください。

 

●資金は余裕を持って計画を!

 FP的には、「 資金的に 無理なローンはやめてください」という忠告も付け加わります。すなわち、10年後など、
  教育費が増大したとき・介護費用がアップしたとき
でも、 ローン期間 10年で家を買う人はあまりいません。大抵は30年くらいのローンが多いです。  
 それだけに、資金計画には余裕を持って頂きたいなぁと思っているのです。

興味のある方はこちらの電子書籍も是非どうぞ
(以前、PC向けサイトの方でアップした文章です)

   「リスクのない住宅ローンのはじめ方」
    (http://www.livelihood.jp/2business/ebook2.html)

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