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過去メルマガ2012年2月号~FP竹本隆之
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2019/05/06

過去メルマガ2012年2月号~FP竹本隆之

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2012年2月号)
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 2月! 節分! バレンタイン! 受験最終章!
 サラリーマンにとっては年度末が近づいてくる嫌な季節かも知れませんね。
 寒い季節です、大雪の地域は生活そのものも大変でしょうが風邪引かないようにお励み下さい。インフルエンザも大流行中です。
 
 【今月の目次】
  ●景気はこれから悪くなる!!
  ●景気が悪くなる3つの理由
  ●増税反対派の意見は正しいか?正しくないか?
  ●景気が悪くなる中での対処方法は単純化できる
    「子供達に胸を張れる人生を歩んでいるか?」

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◆景気はこれから悪くなる!!
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暗い話は書きたくないのです。
誰だって暗い話は聞きたくない! だからこのメルマガではなるべくそういう話はしないで少しでも明るい話になるように、いつもは努力しているんです。そう、ものすっごい努力なんですっ!折角半日かけて書いたものをずずぅーとドラッグして一気に消去。こんなこともよくあります。

それでも今回はあえて暗い話。。。。。残念ながら景気はこれから悪くなる!! 可能性が高い。
 何故か? 少なくとも理由が三つあります。

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◆景気が悪くなる3つの理由
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  1.政治が混迷
  2.欧州問題が再燃(特に3月のギリシャ)
  3.節電の影響
  
【政治】
 国会が始まりました。消費税問題、エコポイント、復興施策、
どれも亀の歩み。
 子ども手当も農家個別保障も春からどうなるか分かりません。
 先日、31年ぶりに貿易赤字のニュースがありました。ひょっと
すると貿易赤字が続くかも知れません(←火力発電所の原油・
LNG)。もう日本は貿易立国じゃなくなりました。
 
 与党は野党が悪いと言い、野党は議論する前に解散だろと言い、
まったくかみ合わない。すでに民主党からは離党者が出ています
が、もっと進んで政界再編。第三勢力が出てくるかも知れません。
当面、政治は混迷します。

なので強力な施策が打ち出せない。何をやっても中途半端、この
状況は今の与野党がひっくり返っても第三勢力が出てきたとして
も変わらない。

【欧州問題】
 
 ギリシャだけではないのですが、EU各国の格付けが引き下げられ、まだまだ回復の兆しが見えません。ポルトガル・イタリア、次はドイツ国債引き下げだ、なんて声が聞こえています。どこかの国が危機→欧州首脳会談でちょっと持ち直す
 → しばらくするとまた危機
 → また首脳会談。
 
これを1年以上続けていますが、まだ続く。直近の危機は3月のギリシャの国債償還。
それが終わっても次々出てくるのでまだまだ先が見えないのが欧州問題。
 
【節電】
 これ生産活動、商業活動が低迷します。
 
 経済においては、お金が動いてこそ意味があります。で非常に大雑把に言うと、電力使用量に比例してお金が動く。節電でこれに足かせがかかっているわけですから経済活動は低迷します。さらに電気料金の値上げ、まだどうなるか分かりませんが、これも足かせの一つ。

景気を悪化させないためには、どうすればいいでしょう?
少なくとも、上のことを上回る施策が必要です。
 
  消 費 面 : ヒット商品があるか
  企業活動面 : 産業変化=設備投資があるか
  政 治 面 : 公共事業があるか
 
と考えるとどれも簡単にはいきそうにありません。ひょっとするとヒット商品は何か出てくるかも知れません。5人に一人、10人に1人が10万円20万円とお金を使いたくなるような商品。(昔で言うと海外旅行とかパソコンとか)
 
でも全般にはなかなか難しそうです。
だからどうやってもこれからの景気は悪くなる!
 
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◆増税反対派の意見は正しいか?正しくないか?
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   景気が悪いのに消費税を上げるべきでない!    
   もっと国債を発行して、景気を刺激しろ!    
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
増税反対派の発言はこれです。

お金をばらまいて経済を刺激する。。。
「民間でお金が回っていないから国が回してやろう」
これはある意味正しい政策です。ですが、同時に財源がなければ借金が増える。

日本の施策は、「もっと借金させてやるから金利減免してやるから『もっと借金して経済に貢献しろ』」という施策がほとんどです。右肩上がりの時代は、これでも何とかなったのです。物価も上がり、賃金も上がり、経済成長して、高度成長期なら
 
  「もっと早くにローン組んで家を買っておけば良かった」
 
こう思った人も多いはず。でも今は逆。
 
あるサラリーマンでいたとして、朝起きたら新聞記事で自分の会社が危ないと出ていた、あわてて出社してみた、社長からの話があった。
 
  『業績が悪化しています、負債を一杯抱えています、
   本当は給料を半分にしたいのですが、それでは困る
   人も多いので、3年間毎年20%のカットをします、
   それで我慢できない人は辞めて下さい。』

こういう状況で、住宅ローン組みますか? 借金増やしますか?
いつまでも「そのうち景気が良くなってなんとかなるだろう」と言っていられないわけです。

政治家は夢を見させるのが仕事、といっていた人がいますが、でも、荒唐無稽な夢、根拠のない夢では困ります。普通に暮らして普通に生活できるというそれだけの夢。いまこれさえ危ぶまれているのが現状です。

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◆景気が悪くなる中での対処方法は単純化できる
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景気が悪い時に、どうすれば幸せを追求できるか。
ひとつは、右肩上がりじゃなく右肩下がりである、これを前提にしなければなりません。まだまだ、過去の栄光?成功例?過去の体験?良かった時の時期を懐かしむ人が多いのです。(←私もそうです)。

では右肩下がりでは幸福を追求できないのでしょうか? そんなことはありません。
現にここ十数年間、サラリーマンの平均所得は減少傾向です。
じゃあこれで、みなさん不幸ですか?
 
  「幸せでもないけど、めちゃめちゃ不幸でもない。でももっと
   お金があったらな~」...こういう感覚の方が多いのじゃありませんか?
 
右肩下がり時代における処世術! それは意外と単純です。
 
  「子供や家族に、胸を張れる生き方か」
  「顔を伏せずに済む生き方なのか」
  「あとから、後ろ指さされるような人生ではないか」
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   子供たちもやがて将来大人になって、  
   自分の生き方を問うて来る。      
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
ひと口に胸を張るといっても、個人の生活や個人の家庭で精一杯の人もいれば世の中を変えるんだという志で活動されている人もいます。いずれにしても「次世代に胸張れる人生」なら後から誰かが評価してくれる。
 
  原発反対なら、電気製品3割捨てるくらいの気持ち。
  増税反対で公共事業・公務員無くせなら、上下水道も各種公的手続きも大変。
  (←いやまあ、窓口混雑してれば、コンビニみたいに隣の窓口開けてよ、とは
    言いたくなるのだけど…)
 
 もとい、増税反対で公共事業・公務員無くせなら、公共サービスの低下は我慢する。
 
すべての公的サービスを現状通り維持するために税金を増やす、この考え方で右肩下がり時代を突き進むと果てしなく増税が進むことになる。これはいけません。
 
で右肩下がりの時に本当に必要なのは、最低レベルのセーフティネットです。
 
 よく考えれば今の日本は、基本生活する上での豊かさはすでに存在しているのです。問題は本当に明日の生活すらままならない人、この人たち。
 
 医療に限らず、生活保護・低年金・障害者・さらには原発避難者も加わりました
 
・・・「安心安全な社会」政治家の皆さんはすぐに言いますが、いずれも考えるべきなのは最低レベルの人。これが基本だと思っています。
 
 
医療、生活保護・低年金・障害者・原発避難者。派遣労働者も入るかも知れません、
リストラされて失業手当の切れた人も入るでしょう。まだ言葉の出ない赤ん坊も入る
と思います。これらの中での最低限のレベルと云えば、
 
「明日、生きるのこともままならない人、命。」です。
 
これを守れない社会は、胸は張れない。右肩下がりだからこそ、これが重要なのです。

昔30年ほど前、NHKのアニメで少年と犬の友情を描いた「名犬ジョリー」というアニメ
があって好きでした。このアニメのエンディング曲「ジョリーと僕とで半分こ」
ビスケットも、チーズも、毛布も、ドキドキも悲しみも涙も、ぜーんぶ半分こ♪

こういう考え方をする人を増えないと、日本は幸せになれない、そんな気がします。

相続絡みでお話しを聞いていて
  「親父は500万円の貯金を遺してくれて立派でした」
  「100万円しかなかったから立派じゃなかった」
 こんなことを言う人、いません。

  子供達から家族から、「立派だった・誇りだった」
これには、お金の大小は関係ありません。と同時にこれは非常に幸せなことなんだ・お金に以上の幸せなんだ、と感じられるようになることが、右肩下がり時代の幸せな生き方・処世術、になると思っています。


今回のメルマガ、3年先を読んでいるつもりです。年金生活者の中にも豊かな人とそうでない人、生活保護受給者の中でも貧富がある。3年後に本当に必要な社会保障は何なのか。リストラ・再雇用、生活保護、政治レベルの話でも、会社レベルの話でも、家庭レベルの話でも、地域の話でも、すべからく、『次の世代に胸を張れる行動なのかどうか』、
これですべての議論は単純になる。そんな風に考えるようになってきています。


ここまでお読みくださりありがとうございます。
「子供達がやがては自分の生き方を問うてくる」これ、あるアマチュアの作った古い歌「未来(あした)」の歌詞から取ってきています。“深夜レッスン”という京都フォークソング連盟所属のグループです。
(※その筋ではかなり有名なのではないかと思います。)
実は私、25年くらい前、いわゆるちょっと時期が遅れた『歌声サークル』ってやつに入っていたのです。懐かしい思い出であると同時に、またギターを弾きたくなってきたという心境。
 
今年最大級の寒波がやって来ています。皆様ココロだけでも暖かくしてお過ごし下さい♪

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 ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
 http://www.livelihood.jp/
 〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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