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過去メルマガ2012年1月号~FP竹本隆之
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2019/05/06

過去メルマガ2012年1月号~FP竹本隆之

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2012年1月号)
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 今年も新年始まりました。
 皆様の一年が楽しくなりますように、充実しますように、少々嫌なことがあったとしてもすっきり忘れて、すぐに立ち直れますように、ご祈念いたします。
(正月早々、知人の家が失火で半焼して火事見舞いに行ってきました。皆様、火の元にはくれぐれもご注意下さい)
 それでは本年もよろしくお願いいたします。今回のメルマガは、なんと万葉集からです。
 
 【今月の目次】
  ●謹賀新年「新しき 年の始めの・・・」
  ●左遷サラリーマンだった大伴家持
  ●でも大伴家持は、第二の人生の成功者かも
  ●第二の人生を成功するための法則・経験則

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◆謹賀新年 「新しき 年の始めの・・・」
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 万葉集と言えば、大伴家持!。
 お袋が万葉集好きで、ひと頃犬養孝先生の講座に通っていたことがあります。
 そんなものだから、毎年正月になると聞かされる万葉集の和歌がこれ、
 
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 新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事
(あらた)              (しけよごと)
    作者;大伴家持 【万葉集第二十巻-4516】
 ―――――――――――――――――――――――――――
 
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 この雪が降り積もるように今年も良いことが重なれば良いなぁ
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 と云う意味だそうです。
 当時、雪は良いことの一つであったとのこと。
 今年も良いこといっぱいあれば良いですね♪ これは今も昔も同じ気持ち。
 
 で、この裏に秘められた思い、というか、大伴家持の境遇を今年始めて知りました。
 
 左遷サラリーマンの悲哀?!なのです。

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◆左遷サラリーマンだった大伴家持
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「大伴家持」、ふりがなを打ちませんでしたが、「おおとものやかもち」です。

 当時の豪族一家の一人で、中央役人で、万葉集を編纂した一人。でこの時の家持はまるで左遷されたサラリーマン、
 
「経営陣が他派閥にかわって、そのせいで田舎の支店に左遷させられた、取締役直前の部長」って感じなのです。

上の歌を詠んだ時の家持の状況はというと、
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   都から遠く離れた鳥取因幡の地にやって来た。  
   中央である元いた奈良には頼る親族も頼る者が  
   ほとんどいなくなった。            
   そんな中、しんしんと雪が降っている。     
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 大化の改新(645年)で蘇我氏を滅ぼした中大兄皇子が天智天皇に即位し、その後自分の子供を天皇にするかどうかで、弟の大海人皇子(おおあまのみこ、後の天武天皇)と争ったのが【壬申の乱】。
 
 大伴氏は、【壬申の乱(672年)の時に活躍した豪族】です。

 その後、明日香宮や難波宮、長岡京を経て、710年に平城遷都がありました。聖武天皇の時です。聖武天皇はいろいろな事(国分寺とか)をされましたけどしばらく経った時、病に倒れ、孝謙天皇に譲位します。
 
 この後継を巡る争い、それが【橘奈良麻呂の乱(756年)】です。要するに、次の天皇(孝謙天皇の後の天皇)を藤原氏に近い人からだすか、そうでないかで揉めたわけです。 
 
 天皇からも皇太后からも慕われていた”藤原仲麻呂”が図々しいので、“橘奈良麻呂”らが反乱を起こそうとしたのですが、密告により未遂。
 当然、未遂に終わった方には罰が下る。その中に大伴家が入っていた。
 
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   橘奈良麻呂の乱の未遂により、          
     大伴氏一族の大半が拘禁や流罪や公職追放  
        家持自身は因幡の国(鳥取県)に左遷 
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
(ちなみに藤原仲麻呂は、皇太子制を廃止して自分に都合の良い天皇を打ち立てます。藤原鎌足以降いよいよ藤原家全盛時代の到来です。)

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◆でも大伴家持は、第二の人生の成功者かも
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こういう背景において、左遷された先ではじめての正月に読んだ歌が冒頭の歌。
 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
   新しき 年の始めの 初春の     
   今日降る雪の いや重け吉事    
  (この雪が降り積もるように今年も  
   良いことが重なれば良いなぁ)   
        作者;大伴家持     
       【万葉集第二十巻-4516】 
 ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
 
 この歌を詠んだ後、家持は万葉集の編纂にいどみます。というか今までの歌人としてのコレクション総集編を歌人仲間と作ったのでしょう。

 で、【万葉集第二十巻-4516】!!

 ★★★ 実はこれ万葉集の最後の歌 ★★★
  万葉集は全20巻、全部で4516首。

 家持は、編纂において、その最後にこの自分の歌を持ってきている。注目すべきは、詠った時のタイミングと、編纂したときのタイミング。
 
 当時の家持は複雑な心境だったと思います。でも、カラ元気だったのでしょうか?
 違いますね、
 
  政治の表舞台からは降ろされるはめになったけど、
  歌人としては成功者だ、そんな気持ちじゃないでしょうか?
 
「これからは歌人として生きよう!!」そんな決意の歌であると私は思います。

 藤原仲麻呂も橘奈良麻呂も、大伴家持ほど有名じゃありません。
 そして、万葉集と言えば、大伴家持! 有名です、筆頭です。
 第二の人生の決意の歌、それがこの歌なのです。
 
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◆第二の人生を成功するための法則・経験則
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 仕事がら定年とかリタイアした後の話で、「第二の人生」という言葉をよく使います。 
 で第二の人生を楽しまれておられる方々の共通点があります。
  
 ・新たに始めた事ではない。これまでの経験や趣味の延長にある、ということ。
 ・その経験や趣味に磨きを掛ける・幅を広げるという努力をされていること。
 ・そして、そのためにお金を使っていること。
 
 逆に日本人は働き蜂なんだなぁと思うこともよくあります。
 
 「定年後はもう疲れました、何にもしません、ゆっくりします」
 「定年になって時間が出来てから始めます」
 「ひっそり暮らすつもりなのでつつましく(お金を使わず)やっていきます」
 「収入(給料→年金)が減るので、お金は使いません、使えません」
 「孫と子供で精一杯」・・・・
 
 
 退職金で「陶芸用の釜」を作った人がいます。「魚(鯉?)を買う池」を作った人
もいます。行きたかった旅行を楽しむ方もいます。
 
 今まで陶芸なんてしたことがないのにいきなり作ったりとか、魚のこと全然知らないのに池を作ったりとか、「なんでも形から入る」こういう方は結構いらっしゃいます。
 でもそれぞれに過去の思いが込められているなら、それだけの価値があります。
 
  東北旅行で20万円。こんなお金の使い方でも、
 
 「松尾芭蕉が好きで奥の細道ゆかりの場所をかねがね行きたいと思っていた」と
いうのと、単に
 「行ってきたよ、はいこれお土産」というのでは、同じ20万円でもお金の価値が全然違います。
 
 自分は何をするのが楽しいのだろう、何にお金を使うと嬉しいだろう、これを考える努力も必要です。高齢になるほど、それも70歳くらいをすぎるとかなり努力がいる。現実の話としては、定年になった・子供が結婚・孫が出来た、でやっと落ち着いたと思ったら自分はもう超高齢者。これでは遅い。(←現実には結構いらっしゃいます)
 
 『自分は何をするのが楽しいのだろう、何にお金を使うと嬉しいだろう』
 
年を重ねるほど、これを考える努力をしていただきたいと思います。そしてその上で、ライフプランを考えていただければなぁ、と。 大体、皆さん自分の収入は分かっていますから、突拍子もない大それた事は考えないものです。自分のやれる範囲の中で「考える努力」これがだんだんと重要になりそれを着々と歩めばきっと素晴らしい人生になってくる♪ そんな風に思います。


ここまでお読みくださりありがとうございます。
今回のメルマガは付け焼き刃の知識です。その分長くなってしまいました。
万葉集に興味のない人にとっては面白くなかったかもしれません、ゴメンナサイ。
 
足の悪い親を混雑する初詣に連れて行くのは大変だし、寒波がやってきて寒いので家でゆっくりのんびりしていたら、お袋が昔に買った「万葉集のこころ(犬養孝)」というカセットテープを持ってきたので、テープレコーダーを探しだしてきて聞いてみました。 
 
犬養孝先生の講義を2時間分ほど聞いてみたのですが、言葉の端々に先生の万葉集に対する愛着や憧憬を感じました。先生曰く(←テープですが)
「家持と同じような雪の日に、その場所に立ってみたんですよ。しんしんと雪が降って・・・・」。
 
一つのことをライフワークで愛することが出来る人って幸せなんだろうな、などとちょっと羨ましかったり格好良かったり。
 
それでは今年も一年よろしくお願いいたします。
皆様も一年健やかにお過ごし下さいますようお祈り致しております。

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 ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
 http://www.livelihood.jp/
 〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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