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過去メルマガ2010年11月号~FP竹本隆之
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2019/05/06

過去メルマガ2010年11月号~FP竹本隆之

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2010年11月号)
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もう来年の暦が売られている! 来年のカレンダーだ! 年賀状予約! おせち!
すでに11月っ。一年が早いこと早いこと。今年の京都の紅葉は11月後半から♪
奈良の遷都祭もあわせて京都駅は結構にぎわっています、よ。

 ●大手企業でも働き続けられない現実
 ●不動産購入での「つなぎ資金」と手付金
 ●老後月13万で暮らせる人

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●大手企業でも同じ仕事を続けられない現実
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先日、大学時代の同窓会がありました22年ぶりです。教授が退官されたので研究室の
同窓会をしようということになって、愛知県の豊橋に行ってきたのです♪

で一人の後輩がいたのですが、彼、彼は大手電器メーカーに就職しています。別に
悪いことではないので名前を出しても良いでしょう、三洋電機です。ですが、経営の
ことでいろいろあって今やパナソニック傘下の完全子会社となりました。
後輩の方はというと、エプソンに転籍した上でソニーに出向。
で、彼と同じ会社に勤める奥さん、奥さんは京セラに転籍。
将来がとても不安そうでした。

それ以上のことは給料とか待遇とか、なにも聞いていないのですが、勤めていた電器
メーカーがいつの間にか人材派遣業になってしまっているわけですね。

だいたい、同期を見回してみても、同じ仕事を20年も続けられている奴はほとんど
いません。企業は生き物ですからその時その時の事情でいろいろ仕事が変わるのは
当然です。でも以前とは違う形になって上に書いたように会社・グループを飛び出して
異動するという形態になってきたなぁ、というのが実感です。


就職難だそうです。
潰れにくい大手を希望する、これだけでは今後生きていけません。
むしろ、何に誇りを持って働くか。器として会社があるだけで、その器が何に変わろ
うが自分のスタンスは変わらないよっていうような誇り。
働く場所が変わってたとしても、誇りを失わないこと。これが求められ来ました。
昔なら会社を愛することがイコール誇りであり家族を守ることであったわけですが、
これが微妙にずれてきているなぁという感じ。

ついこの前では『リストラは企業の最終手段』だと思っていたのですが…企業愛とか
愛社精神とか、これが非常に危うくなっているのは、なんともやるせない気持ちに
なってしまいます。

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●不動産購入での「つなぎ資金」と手付金
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 つなぎ資金、聞いたことございますでしょうか?

以前は金融公庫を借りる時代に、よく使われました。
銀行の住宅ローンでは、不動産の所有権移転と融資(抵当権)が同時なのですけど
金融公庫の融資では最初に、自分の所有物であることが求められます。
ですから所有権を移転してから申請して融資を受ける。
この間、「つなぎ融資」で凌ぐわけです。
でも最近のつなぎ融資は様変わりです。まず金融公庫より銀行の民間融資の方が
全盛です。そしてその中身も変わってきています。

注文建築で、最初の着手金と中間金を払って、最後に建物が出来て、最終融資。
最終融資の間、「つなぎ融資」で凌がなければなりません。
近頃の家は、3ヶ月もあれば完成しますが、大型マンションだとそうもいきません。

手付けは用意できたとしても、着手時・中間金で3割から半分程度のお金、これを
つなぎ融資で行うとして、例えばタワーマンションなんかだと完成まで2年とか
3年とか、結構な期間、つなぎ融資を利用することになります。

この間に、建築会社が倒産した、なんていう例もあります。
建築会社が手付け倍返しで、建築中止にした、なんていう例もあります。
建築中に、自分の会社が倒産したとか、事業撤退で転勤を余儀なくされた、なんて
言う例もあります。

以前住んでいた京都府城陽市の隣には、日産の工場がありました。
ゴーンさんがやってきて工場閉鎖です、退職するか遠くに転勤するか、とてもじゃ
ないが、契約中のマンションはどうする? なんていう事態が発生。

手付金! これ売り手も買い手も契約を解除できるという権利です。
売り手は手付金を貰って、その貰った分とさらに手付金分を返すことで契約解除可
買い手は手付金を放棄することで契約解除可。
手付金は放棄することで「契約解除をする権利」。こんな意味あいがあります。

「つなぎ資金」も「手付金」も、重要な資金です。「住宅ローン」と同様に重要
です。どうも家を購入となると、ここまで考えが回らない人が多いなぁなんて
思っています。住宅ローンの相談でも、気づいておられないことをどれだけ言う方が
良いのか、それとも聞かれたことだけにしておく方がいいのか迷う時が多々あります。
資金計画そのものに不安がある方であれば、誤差に含まれそうな細かいものは省いて、
逆に、素人だからいろいろ細かいところまで、というのならそれに応じられるように、
お答えしているつもりなのですが…期待に答えられているのかな?

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●老後月13万円で暮らせる人
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国民年金の満額支給額は40年間加入で、約80万円。夫婦二人だと160万円ですね。
月にすると13万円になります。

もっとも、現実には今貰っている特に女性の方の場合は、任意加入時代が長いので、
40年加入どころか10年分くらいしか入っていない方がほとんどです。年金額20万円、
月にすると1万か2万、って方もかなり多いのが現実です。幸い旦那さんの勤務年数
が多い人が多いので月15~20万って年金生活者が多い。

本屋さんを見たりインターネットを見て回ると、「月15万円で幸せに暮らす」なんて
言う内容があちこちに出ています。

まあそれなりにどれも良いことが書いてあります。人生の棚卸しとか不要な付き合い
を止めて厳選しましょうとか、でも私の思うところ収入がいくらでであっても、長年
の生活経験があるわけですからそれなりに生活できる出来る方が多いのです。

一番の問題は将来の資金面、その中でも私が盲点になると思っているのは、実は
「固定資産税」です。これ、本の端っこにさらりと書いてあるものが多い。
田舎で資産税が少ない方は良いのです。結構な額を払っている方が問題です。

固定資産税! 収入によらずに土地を持っているだけでかかる税金です。

年収額が160万円で、固定資産税が
  東京の杉並区あたりだと50坪の土地で50万円
  私の田舎あたりだと、100坪の土地で20万円
  もっと田舎に行くと、固定資産税数万以下です。

月13万円で暮らせるかどうか。
これは、年間の固定費がどれくらい必要か、によります。普通のサラリーマンの
固定費用の考え方と同じです。保険料など税金のたぐい、新聞や携帯電話や公共
料金、普通の食費・医療費・雑費これ引いた残りに、貯金をどう上手く取り崩す
か、これで老後の幸せ度合いは大きく変わります。

とある奥さん、

「主人が死ねば、生命保険1000万円だけどのうち葬式代を引いた分の貯金が増える
 んですね♪」
「いやいや、そんな皮算用してはいけません。旦那さんの年金も無くなるか、
 遺族年金で半分くらいになっちゃいますから……収入減りますよ」

月15万でも20万円でも、皆さん年金貰う頃には長年の生活経験があるわけで
どうになだってできるものなのです。でも、資金予定が変わるととどうなるか、
これに気づいておられません。

結局、幸せの度合いってお金の大小ではなくて、『満足度』なのですね。
だからライフプランは大事なのです。


ここまでお読みくださりありがとうございます。
昨日、街を歩いていたら「あしなが募金」に遭遇しました。交通遺児が募金箱持って
立っている奴です。高校無償化で寄付が減っているそうなのですが、でも彼らは元々
減免措置を受けているので民主政権になっても経済状況は変わっていない。
むしろパート切りで生活困難世帯が平均以上に増えている。
普段、街中の募金は無視することにしているのですが何故か魔が差して小銭を寄付
してしまいました。
半年ほど前、母子世帯+子どもが新聞配達アルバイト+国の奨学金という方の御相談が
ありました。
徐々に徐々に少しずつ貧困連鎖でその社会負担が増える事も心配なのですが、優秀な
人材が埋もれてしまって国力が失われていくことがとても心配です。

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  ライブリフッド プランニング (竹本隆之)
  http://www.livelihood.jp/
http://ファイナンシャルプランナーに相談.com
  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406



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