NEWS

過去メルマガ2007年12月号~FP竹本隆之
  1. 新着情報
  2. 過去メルマガ2007年12月号~FP竹本隆之

ご予約・お問い合わせ

075-864-9400

075-864-9400

2019/05/04

過去メルマガ2007年12月号~FP竹本隆之

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2007年12月号)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

  今年は秋がやってこないのかと思っていたら、冬もやってこないなぁ
  なんて感じでしたがようやく寒さも本番になりつつあります。
  インフルエンザも流行の気配で、寒いと気持ち的に沈みがちになりやすい
  ので、健康には十分注意しましょう。
  寒い時に楽しかったことを思い出すと少しは心が温まるかも。

   ●どうなる来年の増税
   ●物価上昇に対抗するには
   ●これからは「個の時代」

===============================

●どうなる来年の増税

日本の税金は、毎年秋に税制調査会と云うところで議論されます。
この調査会、ひとつじゃなくて3つあります。「政府」・「与党(自民)」・
「民主」の三つの税制調査会。例年だと、政府税調→与党税調で大綱が決定されて
いきます。今参議院は民主党が第一党なのでこれからは民主党の税制調査会も
影響力を増すことでしょう。

さて来年の税制はどうなるか。
一口で言うと増税色が強い、でも、政府税調と与党税調の意見はかなり隔たりが
あります。与党の方は「選挙戦を睨んで」という意識が入るためです。

【政府税調の答申】
 ・サラリーマン
   控除縮小:16~23歳の子供の特別扶養控除(63万→38万)と
        配偶者控除の縮小(38万→0?)
    
    ※年収700万で税率10%の世帯なら6万円の増税

 ・資産家
   株式利益の税率 10%→20%
   相続税の課税強化(例:現在1億の遺産、
      相続人一人の時の相続税500万→800万?)
   中小零細企業社長の課税緩和(事業承継なら減税)

 ・そして消費税です。
 
ただし今回、ほとんどどれも明確な時期も額も示していません。


 先日この10年間ほどでどれくらい負担が増えているかを計算しました。
 普通のサラリーマン・年金生活者で約15万~30万円の負担が増えています。
 これ以外に健保が3割負担になったり、年金支給年齢が引き上げられたり。
  (実は、「年金支給引き上げ」が一番影響が大きかったりします。平均200万の
   厚生年金が5年間引き上げられたので、人生キャッシュフローは1000万円が
   無くなりました。政府はその分働いてくださいと…)

 日本のGDPは今世界2位の500兆円です。もうすぐ中国が2位になると言われて
います。1960年の日本のGDPは100兆円ほどで、約5倍になりました。
 これからの日本は安定成長の時代に入ってきています。安定成長だから、給料も
年金も上がらなくなったし、定期預金の金利が物価上昇に対抗できなくなったと
いうわけです。
 
 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●物価上昇に対抗するには
 物価が上昇してきています。ガソリン価格は2倍になっていませんが、原油
価格は5年で4倍になっています。

 「家計の影響」と「物価上昇」を考える時、大きなポイントは3つあります。
   ・節約  ・収入増  ・貯蓄利率と物価上昇の差

 (1)節約
   これについては言うまでもないでしょう。
   財布からお金を出す時に「Need」か「Wants」か。つまり、欲しいものか
  必要なものかを考えると言うこと、これがまず第一。
   そして2番目は、「固定費削減」です。
   私も先日携帯電話の無料通話分が残るようになってきたのでプラン変更
  しました。これで月約3200円→1800円。
   家計チェックで一番見逃しがちなのが生命保険料です。2番目が税金。
  どちらも固定費です。
   必要保証額が変わっているのに大きな保険に入っている。税金が戻ってくる
  のに申告をしていない。(私は親を扶養にできるようにして10万円の税金を
  節約しています)などなど。

 (2)収入増
   これはあまり対処方法がありません。普通であれば、
    「専業主婦がパートに出よう!」
   なんていう方法くらいしかありません。
   1950年代から50年~60年で、日本のGDPは5倍くらいになりました。
   これが近年止まっています。だから給料も年金も増えない。
   そういう時代、安定成長の時代に変わったのが日本です。

   ※年金生活:過去、物価上昇分は年金を増やす政策になっていました
     これが(物価上昇-1%)という政策になりました。マクロ経済スライド
     と呼ばれています。つまり年金は物価上昇に追いつかない。でも、寿命は
     延びていますので、生涯貰う年金額は増える傾向にあります。

 (3)貯蓄利率と物価上昇
   戦後の高度成長期以降で、物価上昇>貯蓄利率となったのは2回しか
  ありません。オイルショックと、消費税5%になった時です。
   それ以外は常に、預金金利の方が上だった。つまり、定期預金にしておけば
  お金は増えたのです。
  
   大きく時代が変わる中で、「利率と物価上昇」に対抗できるかどうか。
   定期預金では物価上昇に対抗できない、そういう時代になってしまいました。
   
   「投資をするリスクを取るか」、「投資をしないリスク」を取るかの時代が
  やって来たということです。
  (※投資は元本割れがありますので奨めるわけではありません。)
  
   投資についての正しい知識を持っている人が少ないなぁと思っています。
  一言だけ言っておくと、「株」と同じくらい重要なのが「債券」です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●これからは「個の時代」
 個人の時代がやってきます、と雑誌を見ると書いてあります。
 
 1930年代は、国や天皇を第一とした生活でした。「国の方針は・・・」で話が
済んだ時代。今考えると、何を言ってるんだという感じです。
 1960年代からは、会社組織を中心とした時代でした。「会社の方針は・・・」。
これにほとんどの人が縛られていた時代で、今も続いています。
 
 20年後に「会社の言うことを100%真に受けている時代なんてありえないよね」
と言う時代がくるかもしれません。

 そしてこれから。。。。
 大卒の新入社員が3年以内に転職率する割合は3割を越えていると言われて
います。転職業界という新しい産業も生まれました。
 「個人の時代」です。
 
 ライフプランを作る時に職業や年齢を聞くのですが、年齢別平均給与データを
見ると、収入を尋ねなくても大体の給料はこのデータの±20%に入る方がほとんど
です。まだまだ年功序列で出来た給与体系が残っているのが日本の現状。でもこれが
業界によっては急速に崩れつつあります。
 子供と住宅ローンと貯蓄のことを聞くと大体のライフプランのキャッシュフローは
見えてきます。

 ニートは否定的な面で見られることが多いのですが、究極の個の追求という見方も
できます。経済的にはおそらく問題になってくる人が多いのでしょうが、少なくとも
組織に縛られないところに価値観を見いだしてきている新人類と言えるのではないかと
思っています。
 
 普通のサラリーマンでは想像できませんが、半年しか仕事をしないという人も世の中、
結構いらっしゃいます。海水浴場付近の民宿営業とか、冬は雪に閉ざされる地域で
外で仕事する人とか。冬場、お金が欲しいからバイトに行く、みたいな生活を続けて
来た人は結構います。1年の半分は海外をうろついていろんなものを日本に送って、
半分は日本で雑貨店を営業している、なんて方もいらっしゃいます。
 
  自分をどう大切にして生きていくか、経済的に自立しプライベートも大切にし
  これに折り合いをつけながら生きていく。豊かになるということではなく
  「凛として生きる。」こういうライフスタイルが増えていくと思っています。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  ライブリフッド プランニング (竹本隆之)
  http://www.livelihood.jp/
http://ファイナンシャルプランナーに相談.com
  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

 配信停止はこちらから
  http://www.livelihood.jp/2info/infolink4.html



お問い合わせ・ご予約はこちら

まずはお気軽にご相談・お問い合わせ下さい。

Page Top