★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
　【暮らしとお金のアドバイザー】
　　ライブリフッド　プランニング　メルマガニュース
　　　　　　　　　　　　　　　　　（2007年9月号）
　　　　　　　（本メールはメルマガ登録の方に配信しております。）
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

　　　今年の夏は、気象庁の平均気温によると大阪が30度と
　　　日本で一番暑かったようですが、京都もまけずおとらず
　　　暑かったです。さて今回の目次です。

　　【投　資】　投資信託をどこで買うか
　　【不動産】　家を買う！違法建築物件の罠
　　【年　金】　やっぱり確認した方が良い
　　【銀　行】　家族の預金がおろせない（本人確認法）

　　★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
【投資】投資信託をどこで買うか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

投信を買うとき、買う場所を最初に決める人が多いですね。
いつも使っている銀行や証券会社。これは間違っているわけではありません。別の
口座を作ればそれだけ管理が必要になるから。でも、、、、
本当に投資しようと思う人は、まず、欲しい商品から選んでいきます。

ただ、投資信託の数は多すぎます。

投資信託協会の統計では2007年7月現在で株式追加型投資信託だけで2400本以上。
いくら私でもすべてをわかっているわけではありませんが、今どんな商品がどれ
くらい期待できるのか、選ぼうと思えば、一つや二つの銀行・証券会社を回った
だけでは情報が全然足りません。

日経平均に連動することを期待した投資信託、こういうものをインデックス
ファンドと言います。
ほとんどの証券会社や銀行・信用金庫でこういう投資信託を扱っていて、どれも
似たような収益成績なのですがよく見ると違っています。

で、運用会社が違っていれば当然違うのは当然なのですが同じ会社でもこんな例が
あります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　1年リターン　　
(a)三菱ＵＦＪ-インデックスファンド２２５ 　　12.27%
(b)三菱ＵＦＪ　インデックス２２５オープン　　11.98%

で、手数料も違います。　

　　　　　販売時　　年間　　　解約時
　(a)　　　なし 0.55% 0.4%
　(b)　　　0.53% 0.65% 0.4%

なんでこんなことが起こるかというと、運用しているのは三菱UFJでも銀行の方
ではなく「三菱UFJ投信株式会社」というところ。ここが、いろいろな販売ルート
に「卸し」ているわけです。卸し先が変われば商品も少し買える。パッケージデ
ザインがちょっと違う商品というわけですね。

同じ商品で手数料の違うときもあります。

　　SBIイー・トレード証券　0.32%
　　カブドットコム証券　　0.52%
　　三菱UFJ 　　　　　　　0.53%　　（同じく225インデックスタイプのもの）

日経平均と「ほぼ」連動していれば満足する人が多いのですが、こういう差が
1万円、2万円という差を生んでいきます。そしてね、下がったとき、このとき
に命運を分けるのがこの手数料。

一般的にはネット証券の手数料は安くなっていることが多いです。人件費が
かからないからです。あと、投信販売に力を入れたいと思っている金融機関も
安くしている場合がありますし、期間限定とか、定期預金抱き合わせなんかで
実質の手数料を安くしているところがあります。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
【不動産】　家を買う！違法建築物件の罠
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

違法建築の家。当然安いです。
値段で選ぶととんでもないことが起こったりします。
例えば、家を建てるには『建築確認』という建築基準法にあった建物を建てま
すよという申請をしなければいけません。これをしないと違法建築になります。
そして、建物が出来てから検査を受けて検査済証を貰わないと正式な手続きが
完了しません。

違法建築でよくやる手として、申請は適当な図面を出して工事を開始し、途中
で全然違うものを建てるなんていうことが行われます。当然、検査に通らない
ので検査を申請することもなく、検査済証が交付されることはありません。

なぜこんなことをするかというと、建ぺい率60%の地域で狭い土地があるとしま
す。面積的に２ＬＤＫしか建たない。でもこれを強引に３ＬＤＫにして売った
方が高く売れそうだ、なんて時です。

　　「検査済証見せてください」
　　「いま手続き中です。先に契約を」

いそがせて契約、そして、いつまでたっても交付されないなんていうことが
あります。詐欺みたいなものです。で、契約書のスミの方に小さく、

「建築確認済証（第○○号）、完了検査は未。」

なんて書いてあれば、もう業者にこの責任は問えません。
契約書に印鑑押した方が悪い。

タマネギ買って『腐っていたから交換して』
不動産売買はこういうことが出来ないわけで、そして例え相手に悪意が無くても
トラブルになることがよくあります。くれぐれも契約は慎重にしてください。

そこでこの対処として、
　　○フラット３５を使って品質を確保する。

という方法があります。
住宅金融公庫は2007年4月に住宅金融支援機構に変わりました。
そこで人気を集めているのがフラット３５。技術基準を定め、適合物件にだけ融資
を受けられるという住宅ローンで昔の金融公庫物件と同じです。この融資が受けら
れるということは、一定の信頼がある物件だということ。建築基準法に基づく検査
済証の交付が融資条件の一つになっています。
昔の金融公庫融資ならどの銀行で借りても基準金利は同じだったのですが、金融
自由化の現在は違います。現在の金利で、各金融機関により「2.92%～3.52%」の
金利となって、金融機関で違います。もちろん低い金利の法が得。
ここでマメに調査する努力を惜しんではいけません。

フラット３５という名の通り、35年間金利一定の固定金利ですから、金利上昇の
今、これを選ぶ人が増えています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
【年金】やっぱり確認した方が良い
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

年金時効法案が通ったので誤解している方がほとんどです。
若いときに3年働いていた年金を請求していない。こういう受け取れるのに受け
取っていない年金は、今まで通り5年分しか遡れず、それ以前は無効。

太平洋戦争中に疎開先で大手企業に派遣されていた場合、女性なら旧姓で年金を
納めていた（会社が天引きで納めるので本人は知らなかったりすることが多い）
なんて人が旧姓の記録を調べていない。こんな時は過去5年分しか遡れません。
（※学徒動員はもらえる場合とそうでない場合があるようです）

昔は年金支給開始は60歳でしたから、65歳までに、職歴を思い出して調べてもら
う方がいいです。（んで、記録ミスで行方不明になっていたのがわかった人は
時効法案対象ですから65歳を過ぎていてもすべて遡って支給されます）

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
【銀　行】　家族の預金が下ろせない
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

本人確認法で銀行預金を下ろせなくて困っている人が増えています。

昔は名義人が亡くなれば「黙っておろす」と言うのが常套手段でしたが、
今できません。病院入院中なんてのもダメ。

一日の引き出し額50万以下とか、定期預金の解約20万以上とか、
金融機関はいろんな場面で本人確認してきます。金融庁の指導です。

自分名義の預金を作っておく。これに限ります。

先日、子供名義の預金を下ろしたいという相談がありました。

　　「子供用に取っておいたんだけど、何かと物いりで
　　　（孫の世話に新幹線で頻繁に行き来しているので）
　　　もう自分のものにしたい」

これ、本人確認も大変なのですが、下手すれば贈与税の対象になります。
1000万の贈与で230万の贈与税。

ただね、これ、子供が贈与されたと思っていないので、税務署に説明すれば
税金かかりません。贈与というのは「あげたよ」「もらったよ」と言うとき
に成立します。

（※よく相続税の脱税で、子供名義の預金というのがあるのですが、これも
　贈与が成立していないと認められる時に相続税がかかります。
　これの逆パターン）

自分名義の預金を作っておく。家族は関係なし。
これに限ります。