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2019/02/19

窓際社員から、大家さんへ

 もう随分前の話。大震災前の話です。
 とある方が賃貸経営したいというのでローンをメインにその他ライフプランのご相談でした。

 この方、事情があって、、、、実は、今勤めている会社が工場閉鎖。なので近々転勤かもという方。
 
選択肢は、
 
  ・遠くへ転勤(基本、今までの給料なみ)
  ・近くの子会社(給料は3~4割減)
  ・割り増し退職金で希望退職

 
で、この方には、親の遺産の土地がありました。
 
「土地を半分売って、退職金とあわせてアパート経営」をお考え中のときのご相談だったのです。
 
 

●フツー、素人の不動産投資はオススメしてません

 普通の私なら、お勧めしないところです。
 でもこの方、親が生きていた頃に、親の不動産管理をしておられました。
 
「管理って言っても、月に何度か掃除に行ったり、退去後の整理したり、毎月水道メータを見に行ったりなんですけど。でも、青色申告(※)で私にはちょっとしたバイト感覚。会社には内緒ですけど、月4万円ならばれても大丈夫でしょ。休みの時だけだし」
 
とおっしゃってました。
 
※親の収入の税金計算で、家族の給料を経費に算入。→親の税金軽減
 
 ただ、この方、管理をしているせいで、世の中にどんな入居者がいるか、転退居の手続きとか、不動産屋とのやりとりとか、一通りご存じで、とくに、【どんなトラブルがあるか?】これを知っておられました。
 
  突然の下水道の故障に、
  浴室・洗濯機の水漏れ
  設備の点検に、リフォームも
 もちろん、
  未入金・家賃滞納のことも
 
  ・・・分からないのは資金繰りの点
 
 当時、金利が低くなってきているときで、
 
「長い間借金があると思うのは嫌なので、1億円借りても、10年でも返せると思うのですけど、今の金利だとどうなんでしょうか?」
 
「いや、空室リスクをもう少し上に見て、余裕を持って返済の方が良いですよ。無駄に使わずに貯めておけば、繰り上げ返済っていう手も使えますし。全部返済にまわさず、20年ローンくらいにして、多少は毎月手取りが増える方が、不動産経営はやりがいが出ると思いますよ」と。
 
 

●「無理に勤め上げる必要はないですね」

 この頃の私は、「お金の専門家」だけと思っていたので、その方の現在の仕事への愛着とかやり甲斐とか、そんなところまでお聞きすることはしていませんでした。純粋にお金の面だけ。(今なら、幸せの要素はお金だけじゃないですよ、と答えますけどね)
 
 でも、この方の出した結論は、
 
 「近くの子会社(給料は3~4割減)」
→「いずれ辞める(割増退職金は期待しない)」
 
 それでも、長い目で見ると、こちらの方(大家さんになる方)がメリット大♪
 
 私も、賛成しました。
 最大のポイントは、「いざとなれば、10年でも返せる」という資金力。
冒頭に「土地を半分売って」と書きましたが、ご自身でも結構な貯金をお持ちでした。これがポイント。もちろん、物件自体の善し悪し(将来需要)も私なりに検討しました。
 
「ところで、以前の親御さんの賃貸物件はどうなってるんですか?」
 
「あーあれ、兄が相続して、、、なんか騙されたような気がしてます。私は単なる土地だけで、損してるような・・・」
 
「いや、不動産経営の知識をアナタがしっかり受け継いだならそれはそれで一つの相続ですよ。大きな財産です。だからこそ、今、決断できるわけじゃないですか」
 
「そーいう見方もできますね」
 

●長~い時系列で考える

 この方で言えば、定年まで何年、新築物件が古くなるまで何年
 子どもが大きくなるまで何年、
 
    いろんな年月を、、、当然、考えます。
 
どっちが得かではありません。どっちが幸せか? です。
 
  ・遠くへ転勤(基本、今までの給料なみ)
  ・近くの子会社(給料は3~4割減)
  ・割り増し退職金で希望退職
 
どれが自分にとって、いちばん幸せなんだろう?
これを時系列で考えるわけですね。
ここは、お客さんとの共同作業です。



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