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富を作りだす老後(その3)【連載】
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2018/09/07

富を作りだす老後(その3)【連載】

『富を作りだす老後~6つの選択』

◆選択2 自分の居場所をどこに確保するか

 
 悪いケース;
   会社退職、家では粗大ゴミ
 
 家では家で、奥さんから「お昼ご飯いるの? 私、夕方まで出かけるから弁当でも買ってきてね」、なんて言われて、「オレの存在価値なんてないのか?」と勝手に嘆く人がいます。
 
 で、こういういじけた人が何するかというと、誰かを呼び出して「ちょっと会おうか」。
 
 しかしこれも退職して最初の間なら、半年ぶりに・1年ぶりに近況報告会もできますが、毎週毎週はやっていられません。そうなるとどう変化するでしょうか?
 
 親戚や知人で、体の弱そうな人を見つけて、「病院まで送っていってやるから」と何かとおせっかいになる。お節介だけでお互いが良い関係ならば良いのですが、
 
 「お昼ご飯食っていこう(←奥さんに作って貰えないから)」
 「じゃあ私が払うわ」
 
 こういう関係が延々と続くようになると、「あの人はいっつもたかってくる」なんてことになって段々避けられるようになります。そうなると、さらに自分の居場所がなくなってしまいます。ますます、居場所が困難になるのです、それも、五年・十年オーダーで。
 
 ・・・実はこのケース、形は多少の形は違えども、結構お聞きするのです。

 お金が絡むと良くないことが多い! 覚えておきましょう。
 
 

●家に居場所がない!

   
 自分の家に書斎がある人はそこに引きこもって好きなことをすればいいですよね。問題はそんな場所がない人。でも、大丈夫♪
 
 多少、日曜大工ができる人は、家のメンテをしましょう。
 だって、自分の家! これをこれからもずっと長く「綺麗にお使いですね」状態にするのです。がたついた扉や少しはげたり汚れた場所の補修。掃除もすれば奥さんから喜ばれること、絶対、間違いなしっ!
 
 こういう事をしていても、やがては自分では修理できない補修、つまりリフォームが必要になってきます。30歳の時に家を建てれば60歳で築30年。80歳では築50年です。
 
 実際には、介護用にリフォームするときに一緒にとか、水漏れがしたので一緒にとか、そういう状況の時に、ものすごく高額なリフォームされる方が多いと思いようです。
 
 それだけのお金が用意できていれば全然問題ないのですが、少ない年金生活で多額の出費はできれば避けたいもの。それを考えれば日頃のメンテナンスはかかせません。
 
 家庭菜園も良い例です。もし、家にそんな敷地もプランターを置くスペースもなければ、近くで借りるとか。
 
「この地代があれば、スーパーでそれ以上買える」なんていう損得勘定をしてはいけません。作って育ててそれを収穫する楽しさのために、わざわざお金をかけているんだという気持ちで。

 家庭菜園にかぎらず、「作る」というのは、料理とか他には陶芸とか俳句とか、いろいろありますね。どれもとても気持ちの良い作業です。脳の衰えも防止できます。
 
 少なくとも、誰かを誘って毎日毎日、近況報告会するよりましです。無理のない時間で、ほんの少し家族のことも考えながらやるのがベスト。
 
 あっ、それから一応、予算も決めてくださいね。楽しみの費用と割り切りつつも家計に影響のでない範囲がお願いします。
 
(園芸道具一式買っちゃったとか、家庭用耕耘機買いましたとか、趣味の方だと、陶芸の小さな電気釜を手に入れましたとか、ま、「形」から入る人もいらっしゃいますので、まずは予算ですっ!・・・お小遣いの範囲が最適。これをしっかり見極めてください。)
 
 

●カネを出さなきゃ付き合って貰えない、くらいで

 
 老後の人付き合いに限りませんが、「オレが○△をしてやるんだからさ~」と、こんな気持ちでいると次第にひとりぼっちになること請け合いです。
 
 逆に、自分の存在意義のために、自分でカネを出してでもやりたい、くらいの気持ちが必要!
 
 いろいろな趣味のサークルにしろ、同好会にしろ、家庭菜園・ガーデニングの仲間同士にしろ、
 
「仲間が増えることが楽しみ」 こういう気持ちが大切。
 
 でも、初心者がいきなり何かの仲間内に入っても、そこには「主(ぬし)」がいたりするものです。つかず離れず、「仲間が増える!」これの軽い付き合いが大事。
 
 そして、これは、いろんなボランティアサークルにも言えると思います。
「せっかくだから世のために」などという高尚な考えは全く不要です。自己満足で十分、だと私は思っています。
 
 ボランティアというのは「自分が元気になれる」ことのため。みんなの笑顔が自分のパワーになる、そんな自己満足でいいと思っています。
 
 むしろ、ボランティアを主催する方に注意を向けなければいけません。
 一時期、安価な労働力として利用とする団体や行政がありました。きっと今でもあるでしょう。

「行政ができないから代わりにやる!」これ自体はとても素敵な考え方だと思います。だけれども、しばらくたって、それが
「これ、本当は行政がしなければいけないことなんじゃないの?」と考える気持ちも大事。
 
 そういうときには、はっきりと行政に改善を求めないと我々の社会は良くなりません。それでこそ真の社会参加。
 
 でも、そこまでしなくても、
「つかず離れず、仲間が増えることが楽しみ」、これくらいの気持ちで良いのじゃないのかと思っています。
 
 

●サークル活動の面白さと居心地の関係

 
「退職して時間が出来たら、あれもしたい・これもしたい」という人が大勢いらっしゃいます。
 
 これ、退職前からの継続のことならば、長続きもしますが、まったくの新しいことだと、長続きしないことが多いように思います。
  
 新しく何かのサークルに入る! これ、そのサークルにはすでに何らかの序列というかグループというか、しきたりというか、そんなルールが出来ています。そういう所にいきなり入って自分があわせようとするとかなりの困難がでてきて、
 
「こんなはずじゃなかった、やめちゃおう」
 
と、何かの些細なことをきっかけに中断します。永遠の中断です。
 
 そんなトラブルともいえない“ちょっと嫌なこと”これを乗り越えるには、何かしらの情熱なり目的なり達成感なりがないと、つまづいてしまいます。
 
 でも、これが定年前から続けてきていることのの継続ならば、その“嫌なこと”を上回る“嬉しいこと”を知っているだけに簡単に乗り越えられます。
 
 それからもう一つの例。
 鉄道旅行が好きな人がいました。定年後はいろいろ計画も立てていらっしゃいました。でも!
 
 #  いざ定年で、時間もある・お金もなんとかなる、
 #  こう思うと、同じ鉄道旅#行をしても何となく達
 #  成感がない。むしろ、サラリーマン時代の時間を
 #  やり繰りしている時の方が楽しかった。
 
 こんなことをおしゃっていた方がおられます。
  
 なんとなくサークル活動へ、のワナはこれと同じです。
 いろいろな工夫をするから、楽しさ倍増!
 
 こういう気持ちを続けようと思うと、やっぱり、定年前から始めておいた“自分の好きなこと”を、じっくり楽しもうという心構えと気合い。
 これらがないと、なかなか続けられないと思います。いきなり始めたことでは失敗しやすいと思います。
  
(いや、別に、無理に続ける必要なんて最初からありません。でも、できれば、楽しい時間がずっと続く方が良いじゃないですか。それが楽しい人生でしょ♪)
 
 

●ネットやコンピュータをうまく使う

 
 これまでの高齢者は、コンピュータやスマホは少し縁遠い機器でありましたが、ウィンドウズ95ができたのが1995年ですから、もう25年。定年後こそ思う存分に時間が取れるぞ! なんて思っている方もいるかもしれません。
 
 今や、いろんなネット環境が出来てきました。
 個人で情報発信といえば、その昔は、ホームページを作ることを指していましたが、ブログを経て、いまは、短文投稿に画像投稿・動画投稿。じつに様々なプラットホームができました。
 
「ネット炎上」なんて言う淋しい現象も起きてはいますが、緩く軽い繋がりという点では、むしろ、定年後にこそネットの中で活躍の場があるのではないか、と思っています。
 
 子どもや孫の連絡用だけでなく、もっと外に向けた情報発信。それは、全然義務じゃない、自分の好きなことを好きな時間だけやればいい。そのためのツールやアプリはすでにあるのです。
 
「ネットはお金がかかるから。機器も安くないから」
 これからは、“カネを出さなきゃ付き合って貰えない”のです。通信費くらいガマンしましょう。
 
 でも無駄に単純に“ネット中毒”になっていたら、これは半分病気です。この病気には充分気をつけながら、【通信費を上回るメリット】を得るためにネットを使うことを意識しましょう。
  
 もちろん、支出に見合ったメリットがないのならやる必要は全然ありません。逆に、ストレスというデメリットを抱える恐れもあります。何を隠そう、この私もブログねたを考えて、「何書こうかなぁ」とスランプに陥ることが時々あります。頻繁にSNSをやっている人・長い期間やっている人ほどこの気持ち分かっていただけると思います。

【面白い】と【スランプ】、これがいつも同居しているのです。それでも続けられるのは、それを通して、繋がりができていて待ってくれている人がいるから・楽しみもあるからです。
 
 これからは相当・自由にいろいろなアプリを使いこなして、どんどん繋がっていく人が増えてくるだろうと思っています。そんな新たな繋がり・仲間作り!
 
 是非、このような方法も意識して貰いたいものです。
 
 
 一方、フェース・トゥ・フェース=顔を向き合わせて会話すること自体も、とても大事なことです。直接の会話は、前頭葉が刺激され脳の活性化に非常に有効だ、と聞いたこともあります。
 
 いろいろな繋がりから、自分の脳を刺激する・好奇心をどんどん増やす。これが自分の居場所・存在意義につながってくる。
 こんな毎日は楽しいと思いませんか?



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