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富を作りだす老後(その2)【連載】
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2018/09/06

富を作りだす老後(その2)【連載】

『富を作りだす老後~6つの選択』

◆老後の選択1 (再雇用? 無年金? 創業?)

 
 貯金の取り崩しだけを見てしまうと、老後は「貯金が減る一方」の生活になって暗くなってしまいます。しかし、マネープランでその部分がはっきりすると、次は、じゃあ限られた予算でどう楽しみましょうか? という話に変化します。
 
 そりゃ大金があるのなら、「世界一周船の旅」でもお好きにどうぞ。むしろ、元気でいられる残り時間はもう少ないかもしれませんから、反対はしません。
 
 でも、お金をかけないで楽しめることも一杯あります。このとき、テレビやラジオだけがお友達、なんて淋しくないですか。もっと楽しみましょうよ。
 
 

●チャレンジするという喜び

 
例えば・・・
 
 新たな趣味にチャレンジする。いままでできなかったことをやってみる。ここには、創業なんてものも入ります。
 
 もちろん、資金計画がまったくないと困りますが、「ここまでは使っても良い」と分かると、それだけ楽しめるわけですね。お金が富に変わるのです。
 
 スポーツクラブに行くと、結構定年退職されて随分経つようにみえる高齢の方が体力作りをしています。中には大会に出る・ホノルルマラソン走ったよ、なんて言う後期高齢者の人もいます。
 
 文化系であっても体育系であっても、新たにチャレンジする・小さなチャレンジでいいからそれを積み重ねる!
  
 こういうのは、本人にとっては大きな刺激になって、楽しい生活間違いなし♪
 
 定年記念でハワイのホノルルに行くのと、病気になった後、復活記念でホノルルに行く、同じハワイ旅行でも価値が違うのが分かりますか?(どちらが良いとか悪いとかではなく、同じお金でも価値が変わることに注意してください。)
 
 

●「作る」という楽しみ

 
 海外旅行は随分身近にはなりましたが、それでもやっぱりハードルがあります。
 
 そこで手っ取り早くて、かつ、長い間楽しめるもの。作ることです!
 いろんなものがあります。
 
 一時期、流行ったように思うのですが「陶芸」や、家庭菜園での「野菜作り」。あるいは、川柳や短歌・俳句づくり。いろんな人が結構、楽しまれています。
 
 そして忘れてはいけないのが、それを通しての「仲間作り」。
 
 そう、仲間を作っているのです。これ、高齢化社会とか無縁社会とか言われる中ではとても大事なこと。
 
 以前、スポーツクラブで「三日続けて顔を見せなかったら、倒れたと思って家に来て」なんてお願いしている人を見かけたことがあります。
 
 例えばゴルフが趣味だったとして、誰かに
「あそこも行った」とか、「ここでもプレーした」とか、「スコアはいくらだった」とか、こんな事を言っても、単なる自慢話か思い出話だけ。
 
 それよりも、
「今度、あそこに行く」「これにチャレンジしたいんだ」、そして、「同じような人と旅行かねて行くんだ」とかになると、だんだんと自分のスコアのチャレンジ・友達作りに繋がっていきます。
 
 思い出話じゃなく、将来の話・希望や夢の話をすること!
 
 これ、結構大事だと思います。結構、愚痴だけをぐちゃぐちゃ言っている人多いのです。
 
 

●再雇用「ため息族サラリーマン」の復活法

 
 最近、非常に評判の悪いリタイア前後の労働者です。
 下からは「お前らがいるから・・・もっと仕事しろよ」と言われたり、
 上からも「もうちょっと何とかしてくれないかな」と言われたり、 
 本人は、「もうリタイアだからほどほどにお願いしますよ」なんて言っていたら、疎まれるだけですヨ。
 
 まぁ、中には、再雇用で職場が変わり、はっきり言って閑職や雑用系の業務に変わってしまう人も、いらっしゃるでしょう。
 
「まぁ、もうちょっとだけ我慢すれば、一応給料くれるんだし」なんて思っている人も、少なからずいらっしゃるはず。
 
 こんな時に、私が言うのは、「『道を譲る』ってのは、大切な事で、年長の人・懐の深い人にしかできないことなんですよ」、と。
 
 ときどき狭い道のところで、両方の車が入ってきて、立ち往生していることがありますよね。で、どっちかがバックしなきゃどっちも進めない。こんな場面を見ると、誰もが「どっちかが、ちょっと停まれば良かったのに」と思いますよね。
 
 これ、できるのは心の広い方・懐の深い方なんです。
 
 もし、本当に実力があるのなら、我慢なんかせずとっとと再就職してください、できるはずです。出来ないのは、実力がないかリスクを取りたくないか、ということです。
 
「立つ鳥あとを濁さず」ではありませんが、「次世代に道を譲る」のも大事。もし、(仕事上で)やり残したことがあってそれをどうしても次世代に伝えたいのなら、人事部長にでも社長にでも直談判してください。。。どうせあと数年なのだから。(ただし、給料額のことでは交渉しないこと!)
 
 むしろ、その後の将来をどう豊かに暮らすか、そちらを考えた方が良いと思います。だって、残り数年のことより、その後の退職後の方がはるかに長いのですからね。
 
 将来のための準備期間。そのことを考えるための時間がリタイアまでの大切な時間です。【魔の五年間】を【楽しみの五年間】に変えるわけ。
 
 

●マネープランで予算をしっかり考える

 
 老後のマネープラン!
 それも、できれば少なくとも平均寿命の10年先・20年先まで考えること。
 
 これが予想できて、はじめて、「ここまでは使っても良い」が見えてきます。だから、それを楽しみに変えて行くことが出来るのですね。
 
 何度も書いて申し訳ありませんが、この時が
  →お金が、富に変わる瞬間ですっ!
   是非一度、考えてみてください。
 
 簡単な例を紹介しますっ!
 車を持っている人。次に買い換えるのはいつですか? その予算は?
 
  →当然、貯金にしておきますよね。
 
 これを例えば、流行の投資信託を300万円分買って、
 
「うまく行けば、5年後、憧れの外車に乗るぞ! でも下手すると中古車だな。」
 
 これも、悪くありません。上と下の範囲を把握して予算化しているから。しかも運用期間もはっきりしています。
 
 マネープランやキャッシュフロー表をつくると、どれだけ投資に回せるかも見えてくるのです。 
 
 自動車買換えだけに限らず、子供の結婚とか孫誕生とか、そんなライフイベントをちょっと紙きれに書くだけで、ライフプランは作れます。
 
 それを是非、ご夫婦でやっていただければ、家族仲も良くなること間違いなし!
 
 
(逆に、お金が不幸に変わる瞬間もあります。「専業主婦の妻が、退職金の半分をよこせと言っている。渡す必要があるんですか?」なんていう、淋しい質問を受けたこともあるのです。こうなったら、退職金が1000万円200万円多くても、全然楽しい生活じゃありません。お金が富に変わっていない、私が最も嫌うお金の使い方。)
 
 是非、幸せなお金の使い方をしてくださいね。



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