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2019/05/13
メルマガ2016年 1月号~京都のFP竹本
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【暮らしとお金のアドバイザー】
ライブリフッド プランニング メルマガニュース
(2016年 1月号)
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新年あけましておめでとうございます。
本年も、このライブリフッド・プランニングのメルマガで皆様に
「お金に関する世の中のこと・経済のこと・税金のこと」など
有用な情報をお届けすべく頑張る所存ですのでを宜しくお引き立てのほど、お願いいたします。
さて、今年の年末年始は、本当に穏やかな毎日でした。まるで春がすぐそこまで来ているかのようなポカポカ陽気♪とくに初詣に行くわけでもなく、かと言って、何かにせき立てられるわけでもなく、実に実に安穏としたお正月を迎えることが出来ました♪
【今月の目次】
●日本株、波乱のスタート! でも今年の日本株は買いか?!
=原油価格・賃金上昇・土地価格= がポイント
●TPPを活かすことができるかどうか?
●日本の政治は、放っておこう♪
番外編で、
●【おまけ】2015年の世界各国の株価(1年間の騰落率)
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◆日本株、波乱のスタート! でも今年の日本株は買いか?!
=原油価格・賃金上昇・土地価格= がポイント
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年初早々、波乱の日本株。日経平均株価は、昨年末より一時600円以上の下げで始まりました。本日2日目の午前も、まだ下げてます。世界株安ですね。しか〜し、こんな下げでも、ジャスダック指数は誤差の範囲の微減にとどまり、マザーズ指数に至ってはプラス! 小型株が人気です♪
・・・日本自体は底堅い!
今年は日本株は好調だと思ってはいるのですが不安材料ももちろんあります。それは、表題にあげた「原油価格・賃金上昇・土地価格」の三つです。
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(1)原油価格
2011〜2014夏まで1バレル100ドル前後だったのが、このところの原油安で40ドル割り込んでいます。これは当面続く予定、単純に需要と供給の問題です。
ここ数年で、アメリカシェールオイルの産油量が増大。さらにOPECがシェアを奪われたくないと減産しなかった。かつ、新興国経済が停滞中。このため石油がだぶつき価格が下落。
・・・これはすぐには解消しません。
たぶん最も影響を受けるのがベネズエラ、次にロシア。でも世界的に影響があるのはやはり、中東とアメリカ。だって一位二位を争うわけだからそれだけ出荷額も大きい。
= 経済に影響大
アメリカは採算の取れなくなったオイル井戸が閉鎖されるか、あるいは、世界の需要が伸びるか。それらが均衡して落ち着くまで当面かかるでしょう。
大きな問題が日本経済です。日銀のインフレ目標2%の足を引っ張ってます。でも、本来なら原油安は日本にとっては良いこと。経済自体は良い方向です。
問題は次に述べる、賃金が伸びていないこと! これが、最大の問題です。
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(2)賃金上昇
昨年の数字では、安倍首相が散々「賃金アップ」を叫んだ割には、名目賃金は最新統計の1年比較(10月分まで)で、たった0.01%しか伸びていません。
0.01%ですよっ! 年収1000万円でも1000円の伸び。実質賃金でみると物価上昇のために1.3%のマイナスです。
現在の状況は、消費増税の影響がなんとか消えてきて増税前に戻った状態で、理想は「賃金が3%伸びて、物価が2%アップなら、実質賃金で1%のアップ」です。これが良い景気循環。30万円の給料で1万円アップ出来るかどうか。
しかし、ニュースを見ると、すでに東芝やシャープなどのように苦戦を強いられているメーカーが多くあります。住宅関連も増税前の特需が完璧に消えて苦戦しそうです。一部の爆買い関係や新新幹線効果のあるところ(ちょっと前なら熊本。今なら、金沢。これからなら函館)はちょっとくらいは上向きかも知れません。
しかし、全体で見ると結構厳しい。
・・・つまり、個々には、マダラ模様の日本経済です。
そうなると、平均としてはどうかがポイントになるわけで、企業業績を見ると平均値はアップ! のはず=最高益の企業が結構ある
賃金アップで個人消費が伸びると一気にGDPが上昇してきます。何と言ってもGDPの6割ですから。そうなると日本株は急上昇。
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(3)土地価格
「都会の地価が上がった! 億ション完売! タワーマンション完売!」
なるニュースは、ちょっとした風が吹けば飛んでいく軽い軽いバブル状態です。実質を伴っていません。買っているのは、土地神話をまだ信じている中国人とか、世界中が低成長の中で不動産投資で中リスク中リターンを期待する層が優良そうな不動産を買っているだけです。資金が逃げ出せば一気に下落に転じます。
丁度、リーマンショック前のREIT指数が急上昇・急降下したのと同じ。
その昔、REIT指数は次のように推移しました。
1800(2006年10月)→
→ 2600(2007年6月)→
→ 900 (2008年10月)
1.6倍になったと思ったら、たった2年で半分。今は、このときとよく似た状態です。今後、地価の上がった都心部はかなり厳しくなると思っています。
ただし、地方はわかりません。これこそ地方創生がどう動くか次第。正直、今のままなら、じり貧です。でも、いち早く地方集約に動いたところはこれから期待できる!
例えば、石巻の魚市場。昨年秋に震災復興で最新鋭で世界最大の市場ができました。石巻の水揚高は、石巻魚市場のHPによると、
震災前の平成22年が180億円、→44億円に落ち込んだ後
そして、平成26年には168億円です。
そして、昨年秋に最新鋭の市場完成♪
こういう元気さを、地方が作っていけるかどうか、世界に通用する街作りが出来るどうかにかかっています。。。。地方創生を言っている人たちは、これが分かっているのかどうかが気になります。ふるさと納税の御礼品で寄付を集めて喜んでいる場合じゃありません。世界に勝てる街作りができるかどうかなのです。
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◆TPPを活かすことができるかどうか?
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ASEAN(アジア)は一番の有力成長市場、昨年一年間の株価も中国と連動はしたものの世界を見回すと結果的には堅調に推移しました。
ただ、想像以上に中国経済に大きく依存しているところが懸念材料です。だから日本はTPPを軸に中国に対抗しないと、中国経済に飲み込まれてしまいます。ASEAN地域での日本の優位な地位確立が急務です。
一方で、TPP! TPPが本格化すれば、農業ほか一次産業は大きくダメージを受けるでしょう。変なバラマキ3万円よりも、その分TPPで「5年後には無くすけどそれまでの収入は保障する」みたいな政策の方がよほどましだと思います。
(※いつまでも補助金に頼る農業経営はダメだけど過渡的にはやむを得ない、というのが私の考え)
さらに、自給率低下(←これも一つの安全保障)を考えると、一定程度の所得保障はしても良いと思ってます。例えば営農者には国民年金額の半分くらいは保障する、みたいな。。。。農政族は、「いままでと同じ収入を保障して貰わんと困る」と云うから話がややこしくなる。
あと、天災や伝染病による農産畜産物被害の保障(保険)をもっと充実させて、安心して営農するような施策も望まれます。←現状、無利子融資であと頑張って返せ! というのが多いのです。例えば、大雨で山肌が削れて荒れ地になったミカン畑の復活なんていくら無利子融資であっても無理ですよ。
頑張った人は高収入に。頑張らなくても少なくとも安心して営農できる施策がないと農業活性化はできずに、若年者の新規営農者が入ってきません。それだと自給率は下がっていく一方です。若者も安心して営農できる施策を期待したいところです。
そして、目下最大の懸案である中国!
中国は、なんだかんだ言っても、世界の主要市場かつ、今は日本とは輸入も輸出も、切っても切れない仲です。強行に出てくるであろう中国に対して、経済的にどう上手く立ち回れるのかどうかが最重要課題で、その戦場は中国本土ではなく、ASEAN諸国。もしここで、経済的優位を取れずに、中国共産党が「南沙諸島周辺の実行支配&台湾の取り込み」を完了させれば、尖閣諸島を皮切りに戦争が起こってもおかしくない、と思っています。
現状では、ASEAN地域における影響力では中国が勝っています。 ← ここ注意!
だからそれに対抗するTPP。。。反対派は分かってるんだろうか?
(マスコミも、対中国問題という視点を抜きにした報道している。。。マスコミばかなのか?)
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◆日本の政治は、放っておこう♪
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夏の参議院選挙・選挙年齢18歳から・野党共闘
軽減税率財源問題・安保や普天間問題
いろいろ話題があって、その上、5月末には伊勢志摩サミット(首脳国会議)があります。どさくさに紛れて、参議院選挙が衆参同一選挙になるかもしれません。
しかし、野党がはっきりしていませんから、騒いだ割には結局は・・・・という
形にしかならないはず。
だから、放っておきましょう♪
政治に目を向けるより、上で書いた経済の問題の方に注目しておくべき年だと思います。
大切な一票を投じるのは当然としても、あとは放っておいて、それよりも自分の生活をどうするか、変わりゆく環境変化にどう対応するか・うまく立ち回るか、を考える一年になると思っています。
企業合併! これは日本の企業が買収するのもあれば、その逆に買収されるのもある。その数年後には外国人労働者という話題が出てくるはず。。。。ちょっと前に、外国人経営者というのがもの凄く話題になりましたよね。日産のゴーンさんとか、ソニーとか、マツダとか、マクドナルドとか。。。。「外国人経営者」から「外国人労働者」という話題がそのうち出てきます。それも、3K職場で働く出稼ぎ外国人じゃなく、本当の職場仲間としての外国人労働者。
難民・移民の受け入れ問題が日本でも出てくるかもしれません。
民泊で「外国人が夜中に騒いで困る!」なんていう事態なんかではなく、生活の中でどんどんグローバル化が進む。環境問題もエネルギー問題も日常生活に影響を与えてくるのに、国会では、全然違うことを話している。こんな姿を想像しています。
・・・国会見てるより、株価ボード見ている方が楽しい年、、、を期待しています。
本当に気持ち悪いくらいに暖かいお正月でした。
で、おやつの時間です。
「紅茶にする? コーヒーにする?」
「なにかお菓子あるの?」
「もらい物のお菓子があるよ〜」
・・・アンリ・シャルパンティエの マドレーヌとか、
ゴディバの チョコレートとか
(どうしてこの家にはこんなにお菓子があるのだ?)
お正月くらいはちょっと贅沢にと、いつもの45個入りコーヒーフレッシュではなく乳脂肪40%の生クリームを買っておきました。 チョーささやかな贅沢(^^;)。
良いお正月でした♪
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ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
http://www.livelihood.jp/
〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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新年特別号のおまけ、「世界株価指数の年間の騰落率」です。
(文中にいれたら長くなりすぎて読みづらくなったので、おまけです♪)
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◆【おまけ】2015年の世界各国の株価(1年間の騰落率)
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昨年一年間で各国の株価がどうなったか調べました。
結論を先に書くと、どこの国をとっても、±10%くらい。パッとしませんでした。
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【日本】 日経平均 9%
TOPIX 10%
JASDAQ 10%
東証REIT ▲ 8%
【アメリカ・オーストラリア】 NYダウ ▲ 2%
NASDAQ 6%
豪:ASX指数 ▲ 2%
【EU・ヨーロッパ】 ドイツ DAX 10%
イギリスFTSE ▲ 5%
フランス CAC 8%
【アジア】(※1) 香港ハンセン ▲ 7%
上海総合 10%
韓国KOSPI指数 12%
タイSET指数 11%
シンガポールST 12%
クアラルンプール総合 12%
ベトナムVN指数 12%
【BRICsその他】 インドSENSEX指数 12%
ブラジルボペスパ指数 ▲10%
(※2) ロシアRTS指数 ▲ 3%
============
ドル円相場は、 年初117円→ 6月に124円 → 最後120.2円
ユーロ円相場は、年初134円→ 4月に127円のあと →
→140円 → 最後130.7円
上を見ると、やはり、ASEAN(アジア)が堅調なのがわかりますか?
ただ、株価で±10%程度というのは、リスクを考えるとあまり魅力はありませんでしたね〜、という感じ。 ← こういうのはいつも結果論(^_^)
※1 夏に大きく上がった後(1.6倍)、急落。結果的には
10%アップだったけれども先行き不安
※2 前年・前々年がウクライナ問題で大きく下げたので
3年前と比べると、約半分。
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