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メルマガ2013年2月号~京都のFP竹本
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2019/05/07

メルマガ2013年2月号~京都のFP竹本

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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2013年2月号)
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 暖かい日があるとホッとします♪ 風もなく日射しはどことなく春の気配。
 毎日こうなら嬉しいのにな、、、また週末天気が崩れて寒波がやってくるらしい。
 
 三寒四温の2月です。そう、2013年も、もう1ヶ月が経ちましたっ!2月も28日しかありません、短っ!
 
 株価も日経平均11000円到達。小型株も1.5~2倍のもの続出です。
 調子良いです。でもFXで損しています(;_;)。放ってあるアジア投信の方が成績が
良いってどういうことなのか?!
 
【今月の目次】
 ●平成25年度 通常国会召集、ポイントは何と言っても、予算案!
 ●成長のためにしなければならないこと
 ●公務員の駆け込み退職、教職員の給料は3%高いって知ってる?
 ●FP技能検定で問題漏洩

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◆平成25年度 通常国会召集、ポイントは何と言っても予算案!
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 復活自民政権のもとでの通常国会、安倍政権の予算案審議が始まりました。注目は何と言っても予算案。
 安倍政権の三つの柱、「金融政策」「財政政策」「成長戦略」。『三本の矢』と題しているそうです。株価も為替も大きく動いています。さてこの中身を少し見て
みましょう。
 
 ●金融政策;
 
 日銀は政府との連携を強めています。日銀の総裁任期切れと日銀法改正の圧力で、日銀が政府に折れた形。その昔、日銀は独自性を強く主張していたことから考えると、随分後退しています。
 ただ、日銀の独自性。政府と全然違うことをやっていたらちぐはぐになるし、といって、日銀が政府から独立していることはこれまでの世界の歴史が要請したところであるし(戦時に紙幣を一杯、印刷した時代とか)、難しいところです。
 インフレターゲット 2%! これ諸刃の剣です。物価だけ上がれば、庶民はより生活が苦しくなってしまいます。とは言いつつも、デフレ脱却も大事で、これが難しいところ。
 世界中が金融緩和競争に陥っている中で、どこかでバブルやショックが起こるのかどうか。その時、日銀が機動的に動けるか。
 経済諮問会議、骨太の方針が復活したのは、私は評価していますが、成果はまだこれからですね。(まだ1回会合しただけですし)
 
 ●財政政策;

 一言で言うと、国の借金をどうするか?
 大型予算、公共事業などでとりあえずはカンフル剤。しかし、増える国の借金をどうするか?・・・将来の消費税増税に加えてどうするか?
 
 これがまだ示されていません。野党は追及するでしょう。でもそれよりも恐いのが、日本売り。将来、ギリシャやアイルランドのようなことが起こるかも。(アメリカだって一昨年デフォルト騒ぎになったし)
 
 ●成長戦略;

 これ、メチャ弱!期待はずれでした。(上ふたつは評価したのですが)
 国家予算一般会計のうち、社会保障費(年金医療)が総額29兆円数千億円のアップ(←高齢化だから)
 
 これに対して、iPS細胞などの再生医療に90億。経産省の成長予算全体でも300億。
 なんか桁が違います。分かりやすいように桁を動かすと
 
  社会保障 29万円(数千円アップ)
  成長予算  300円(うち再生医療90円)
 
 総額92.6兆円の予算、その半分(46%)は借金である国債から。これがこの先数年後に、日本の足かせとなるか、それまでにパワーアップして、もろともしない日本になってくれるか? パワーアップのための成長戦略予算は、ちょっと物足りなかったなぁという感じであります。
 
 カンフル材で景気を刺激していったんは回復。そこへ消費増税で景気ダウンという
シナリオも用意しなければいけない感じです。
 
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◆成長のためにしなければならないこと
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 GDPを上げるだけだったら、あるモノ(例えば橋や道路)を壊して作り直せば、GDPは上がります。一時一瞬だけです。今望まれているのは、単純にGDPを増やすだけの話ではありません。持続できるかどうかです。
 
 持続するにはどうしたらいいでしょうか? これが「成長」です。

 成長には何が必要ですか? それは、「日本のため」に働く人と働く場を増やすこと
です。今の日本はみんながみんな「自分のために(自分が儲かるかどうか)」で働いているから世の中良くならない。
 
 そうは言っても、自分の生活さえままならない人が大勢いる。だからそうなっているのです。生活保護水準が引き下げです、年金も特例水準解消のために引き下げです。 年金がどうなるか? 子ども手当がどうなるか? みんな自分のことで精一杯、日本のことを考えるのは後回し。
 
 例えば、社会保障の引き下げ分を、給付型奨学金制度に回す、とかの国としてのシス
テムを変える目玉政策があったら良かったのにな、と思っています。
 
 大学生の数は現在約300万人。
 「100人に一人(の優秀な人)は、奨学金100万円給付」
昔どこかの航空会社がやったようなキャンペーンをしたらどれくらいの予算が必要か?
 
 100人に一人で、3万人だから100万円給付すると300億円。
 丁度、上の成長予算と同じです。社会保障費の増額分の1割の予算。
 
 成長のためには、『教育と雇用』
それも単に首切りされると困るからという雇用調整金などではなく、
 
 “これから稼いでくれそうな分野への働く場と働く人の創出”
 これがほんとうの成長戦略だと思います。

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◆公務員の駆け込み退職、教職員の給料は3%高いって知ってる?
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 国家公務員に準じて、地方公務員も退職金が減額される。このような条例を通した自治体で、駆け込み退職が流行っているというニュース。数多く報道されました。
 徳島、愛知、埼玉・・・
 3月まで勤めてその分の給料を考えても、1月に辞める方が得!
 
 どこかの知事が、「学級担任が辞めるのは不快だ」なんて言っていましたが、これ、条例通したのあんたじゃないの? と言いたい私。
 
 こんな変な制度を作る方が悪い。(辞める方には責任はないと思うぞ!)
 
 例えば何でも良いけど、住宅販売で、来月なら150万円安いですよ、といって
「なんで今買わないの?欲しいんでしょ」と思っている営業担当みたいな、そんな気分です。そんな感覚で営業なんて出来ません。
 ちなみに、今回の問題は教職員だけではなく、警察官なども入っていますが、
 
 “教職員の給料は、他の公務員より、3%高い”って知っています?
 
 これで恵まれているなんて思ったらいけません。残業代がつかないのです。
 (つかないというと語弊があります、なので少し説明)
 
 物理的な超過勤務はOK。でも先生の本来の仕事って何ですか?
「どうやって教えるか?」ですね。
 
 私もセミナーの時は、種々のパワーポイントの資料を作って入れ替えてグラフを書き換えて、できるだけ分かりやすいように資料を作るのですが、こういう仕事は、残業代には含まれません。教師は「自己の努力で創造的に教えること」が求められていて残業時間という形で評価するのは不適当という理由からです。これが3%分なのです。
 
 で、一生懸命授業に工夫する人は、毎晩遅くなっても残業代がつかない、労働時間に対する時間給で考えると、ものすごーく安い。でもその一方で教科書を棒読みする先生は、とっとと帰っても給料は同じ。むしろ他の教員以外の公務員より3%高い。
 
 へんな給与体系ですね~
 普通に授業の工夫をする時間が、3%分なんて、多分全然割に合いません。でも、手を抜こうと思うといくらでも手を抜ける、そんな仕事が教員の仕事。
 で、早期退職した人は、どっちだったかなぁなんて意地悪なことを考えてしまいます。 
 
(こう書くと、塾の先生の経験者からは、授業の工夫なんて残業じゃないだろ自分で考えるものだろ、だから公務員は甘いんだ、という意見がきっと出るはず)
 
 学校の教員だけでなく、おそらく世の中先生と言われる職業は、時間給で考えたりするのじゃなく、好きでなきゃやってられないし好きだからやっていられる、そんな仕事なのだと思います。
 
 一方で、公務員もサラリーマンですから、「住宅ローンを完済すると退職金で足りない」、という人も出てきているようです。無理なローンは禁物です。老後設計ができません。

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◆FP技能検定で問題漏洩
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 国家検定である技能試験で漏洩です。正確には、HP上で見られる状況であったというニュース。こういうニュースは、いけません。“遺憾”です。
 
 遺憾 =『あってはならないことだけど俺のせいじゃないし、
    俺に責任はないからね、これ以上突っ込まないでね 』
という意味

 FPの技能検定は、厚労省の管轄ですが、この実施団体は2つあります。金融財政事情研究会と日本ファイナンシャル・プランナーズ協会。(←いろいろな過去の経緯があって2つに認められているらしい。試験問題は共通です。)
 どちらのHPでも過去問や回答、合格率などが閲覧できるのですが、金財の方のHPで試験2日前の段階で簡単に見られる状態になっていたというニュースです。
 
 過去問をどれかクリックして、URLを20130127(←試験日)に書き換えて再読込みすると見られたと言うこと。そして、その方法が掲示板で広まっていたということ。
 
 こんな簡単な手法で見られるようになったのは単純にサーバーアップの操作ミスだと思いますが、もしそうでなく、リンクが張られていなければ見られないだろうと考えていたとしたらば、それはもう杜撰としか言いようがありません。
 
 URLへの直接アクセス、普通にしますよね♪
 簡単に想像できるURLはもちろん、時として、ソースまで読んでエロサイト、もといニュースサイトなどを閲覧している私にとっては、面倒な操作以前に日常的な操作であります、元エンジニアを甘く見ちゃいけません。ネットに詳しい人はサーバーの奥まで入っちゃうんだから。
 
(※私のパソコンは不正アクセス禁止のファイアーウォールがあるのですが、昔。エロサイトでこれをやったら、即座に自動攻撃を受けました。いろんなフォルダに攻撃を掛けてきて、次々ウォールがシャットアウト。最近は攻撃するよりも、IPアドレスか何かでブロックされてアクセス禁止になることが多いです(^_^;) )
 
 さて、今回のFP試験。受験者数26万人。再試験をするかどうか厚労省は検討中とのこと。どちらにしても受験者の人は、運が悪かったとしか言いようがないし、可哀想です。
 
 アクセス数は70人くらい+さらに広めたかも知れない、という話が本当であれば、全体の占める割合は少ないように思います。過去問みたところで、通らないやつは通らないし、通るやつは通るし、丁度ボーダーラインにいて、助かった、という人はそんなにいないと思います。(・・想像ですが、無かったことにしても良いんじゃないか?)
 どちらにせよ国家検定の信頼が失われたことは、とても「遺憾」であります。


冒頭に書いた「三本の矢」、これ誰かの有名な話だったよな、と頭の中を検索しました。
出てきません、いつものようにネット検索です。
毛利元就が3人の子(毛利隆元・吉川元春・小早川隆景)に言ったという話でした。
「1本の矢では簡単に折れる、3本纏めると容易に折れない、3人共々結束すること」
現代で言うと、エンディングノートに「兄弟みんな仲良くするように」と書いたような
ものでしょうか。偉い人が書くと、文章まで箔がつくという例ですね。(^_^)

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  ライブリフッド・プランニング (竹本隆之)
  http://www.livelihood.jp/
  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
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