NEWS

過去メルマガ2009年7月号~FP竹本隆之
  1. 新着情報
  2. 過去メルマガ2009年7月号~FP竹本隆之

ご予約・お問い合わせ

075-864-9400

075-864-9400

2019/05/05

過去メルマガ2009年7月号~FP竹本隆之

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2009年7月号)
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

日経平均も1万円の大台にのり、世界の株価は底から3割増、5割増の状況です。
私の大好きな漢字変換のATOKを作るジャストシステム株は3倍になりました。

でも今回はそう言ううまい話に乗らないための「普通の詐欺」のお話しと、
「個人年金」の話しです。

  ●利殖商法
  ●緑のオーナー制度 (林野庁の詐欺?)
  ●みんなで渡れば恐くない、はずっと続くか
  ●1000万円で毎年36万円、一生貰える個人年金

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●利殖商法
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

京都市市民生活センターから依頼を受け消費生活モニターというものをやっています。
先日消費者庁が設置されることが国会で決まりましたが、その根幹と言えるのが国民
生活センター機能の充実であります。

さて、利殖商法、これ聞かれた方いらっしゃるでしょうか?

  「儲かりますから買いませんか」

っていうやつです。
国民生活センターの資料を見てみると、こんなものがあります。

◆年利5%の複利という社債を500万円購入したが返金されない。
◆ネットで投資情報を5万円で購入した。資料は届いたが内容が不信。
◆ネット上の仮想空間での土地売買で40万円投資。
◆夫が投資用マンションを購入していたことが固定資産税の知らせでわかった。
◆競馬予想ソフトを買えば毎週40万円の収入になるといわれ信じている知人がいる。
◆2年後には何百倍にもなると言われ未公開株に投資、販売会社と連絡が取れない。
◆元本保証で年5%の配当が受け取れるファンドに出資したが配当が滞り元本も返金
 できないといわれた。
◆突然の電話で将来3倍になるとその会社の株券を購入したが上場予定が延びている。
◆訪問販売で金のオプション取引を始めた。損が発生した。
◆先物業者から電話で金の取引を勧められ金の現物を購入。損失が出たが補償してもら
 えるか。

さて、質問です。こういう人の被害を税金で補償すべきでしょうか?
こういう被害にあった人に対してどう思いますか?

「欲張っちゃダメだよ」、ですかね。それとも、「ちゃんとした知識を持ちなさい」、
でしょうか。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●緑のオーナー制度 (林野庁の詐欺?)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
林野庁が行った詐欺と言われています。
一口50万円が半分とか10万円とか、にまで減っていたという話しですね。
先月大阪地裁に提訴されました。
ご存じのない方のために概略をご説明しますと、1984年から98年までに、国有林で
杉やヒノキを育てて、一口50万円でお金を集め、20年後には、2~4倍くらいには
なっているでしょうと林野庁が勧誘した投資事業です。

総額500億円程集めたそうでして、これが20年経って次々償却されているのですが、
木材価格低迷のおかげで、だいたい半分の価格の25万、中には、10万(5分の1)で
償却されていると言う問題です。

訴訟の争点はリスク説明がなく、有利な投資としか説明されていなかったことがどう
判断されるかで、林野庁側は、事業の内容は説明しているので当然木材価格のリスクが
あることは承知の上で購入しているはず、という主張をしているようです。

これ、私自身は詐欺だと思います。だから林野庁は賠償すべきでしょう。
でも、これに私の税金を使って良いか、と言われると言葉に困ります。
 「儲けようとしたお前が悪いんじゃないの?」

林野庁の予算や人件費から賠償すべきであって税金を投入するのはおかしい。これが
私の主張です。

いろんな公害訴訟でも薬害訴訟でも、行政の不徳の致すところの尻ぬぐいをしている
のが国民である、という観点。これは単にトップの首が交代するだけでいいのか、
というもやもやした気持ちが残るのです。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●みんなで渡れば恐くない、はずっと続くか
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
国でも企業でも、会議して決済して責任の所在が不明確になって結局みんなで渡れば
恐くない、なんていうことがまかり通っています。
「あいつはこう言っている」という少数意見より、大多数が言ってみんなで
決めた「中身のあるような無いようなそんな意見」が議事録として尊重される
という社会ですね。

 なぜこういう風潮になったのでしょうか?
 
 実はこの風潮は最近のことではないと私は思っています。
 日本の国民性、すなわち、農耕民族だから、なのではないかと思っているのです。

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━●
      農耕民族・狩猟民族
   ━━━━━━━━━━━━━━━━━●

日本は農耕民族、村社会の文化です。
みんなで共通の目標、例えば「村全体の米収穫量を最大化」という目的に専念します。
個人の意見より、みんなが賛同する意見の方が重視される。

一方狩猟民族では、一人一人の能力を高めそれぞれが獲物を多く捕ることで、村全体
の利益を最大化しよう、と考えます。


最近、農耕文化から狩猟文化に変わりつつある、と思いませんか?

今就職戦線はとても厳しいようですが一様に「即戦力の優秀な能力のある人間」が
希望され、「協調性のあるけど目立たない人間」はずっと目立たない。

どちらにも良い面・悪い面があるのでどちらが優れている劣っているとか言いませ
んし分かりません。

ただ、戦後復興期の昔のように「収穫量を増やすことだけ」をみんなが考えていた
時代から、「収穫量を増やしたい人」と「それより時間が欲しい人」、いろいろな
目的をもった人がでてきている多様化社会である、という事は言えると思います。
それだけ成熟した社会だからです。

草食系人間、古いおじさんから見ればのれんに腕押しの感があるかと思うのですが
彼らが中堅になる頃には、農耕から狩猟文化に変わるんじゃないかと思ったり
しています。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
●1000万円で毎年36万円、一生貰える個人年金
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●

 「退職金どうすればいいですか?今の資産で安心が欲しいんですけど」

  ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
 ┏┫  1000万円の一時払いで、毎年36万円の年金が一生つづきます ┣┓
 ┃┗┳━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┳┛┃
 ┗━┛    つまり 3.6%で一生運用できる個人年金です    ┗━┛
        万が一、亡くなった時でも総額1000万円は保障
 
 
 もし亡くなった場合でも、総額で1000万円が保障されています。つまり、5年目
で万が一亡くなれば、36万×5年=180万貰っていますから、残りの820万円が遺族
に支払われるという保険です。
 さらにもし運用成果が大きければ、36万円が40万円とか45万円になるというもの
で、変額年金保険の一つです。私もクライアントには随分紹介させて頂きました。

実はこれは有料相談の方にしかお奨めしていません。
で、今なぜこれを書いているかというと、この取り扱いが軒並み「新規販売中止」
になってしまったからです。


 原資1000万円で3.6%の運用が出来れば、永遠に続きますよね。で、5年ほど前
なら、アメリカ国債でも4%以上の金利でしたし、中国株なんか3倍くらいになり
ました。だから3.6%という数字は当時としては決して無理な数字じゃありません
し、投資信託している人にとって見れば、あまり美味しくない商品でありました。

今、軒並み販売中止、ということは、3.6%は厳しいと感じている保険会社が多い
のでしょう。多分この商品ね、運用の美味しい思いしか知らない人が開発したん
だと思います。アメリカの金融界って、15年くらいで転職していく世界ですから
古い経験がなかなか生かされずに暴走しちゃうんですね。

 私が、安全資産運用で設定するのは2~3%、正直3.6%は「美味しい数字」で
す。「2~3%」と「3.6%」ほとんど差がないように見えますが、10年では
1割以上、つまり、1000万円なら100万以上の差になります。金利のコンマ以下を
無視しては、確実な運用は期待できません。

 私が最初に投資信託を買ったのはバブルの頃、1988年です。その後小泉政権ま
で元が取れませんでした。正直15年間でマイナス30%。でもその時の経験で安全
運用できる利回りは2~3%だと思っています。

 リスクとリターンの関係、言葉で書くとわずか十文字ほどなのですが、とても
とてもそんな簡単なモノではありません。投資に限らず、ローンや保険でも、
しっかりリスクと向き合うことが人生とお金を考える上ではとても重要です。


ここまでお読みくださりありがとうございます。

このところ住宅ローンが払えないという話しをよく聞くようになりました。
一方で、借金せずに家を建て替えて、でも貯金少なくなるんですけど
どうでしょう、なんて言う話しもちらほら。
旦那の自宅兼工場が開店休業なので、この際私がお店を開くために改装しよう
かと、なんていう勇ましい奥さんも。

景気が良いんだか悪いんだか分かりません。というか本当は悪いんです。
そんな中人生の質を向上させている人は一杯いると感じている毎日です。
私もいろいろ見習っていきたいと思っています。

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
  ライブリフッド プランニング (竹本隆之)
  http://www.livelihood.jp/
http://ファイナンシャルプランナーに相談.com
  〒616-8106 京都市右京区太秦森ヶ西町18-2-406
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



お問い合わせ・ご予約はこちら

まずはお気軽にご相談・お問い合わせ下さい。

Page Top