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2019/01/15
FPの家計改善!「特売・割引・セール」に、つい反応してしまう人へ
●家計診断で使う「平均値」は、意味がない
家計診断、もちろん時々やります。・・・FPですから。
以前、伺ったお客さんが、大量の家計簿を持ってこられて「はい!」と見せられてしまって、とまどった事があります。
最近は、スマホ画面を見せられることが多いですね~
「食費5万円なんですが、多いでしょうか?」
「食べ盛りのお子さんが3人もいらっしゃれば優秀な方だと思いますよ」
こんな会話をするときに私の頭にあるのは、平均値。
家計調査とか「知るぽると=金融広報中央委員会」とかが出している数字です。
でも、正直、ワタクシ、あまりこの数字には興味がありません。
確かに、
「夫婦お二人だけなのに、食費10万円は多いですね~。何か理由でも?」
とお聞きすることはあります。すると、外食費が入っていたり、呑み会代が入っていたり。中には、
「結婚式が多かったので」
と私で言うところの、交際費や特別支出が食事代に入っておられる方もいらっしゃいます。
あまり数字に意味がないことが多いのです。
●「こだわり」が家計を肥大させる
いろんな本や雑誌に「節約方法」が書かれていて、きっとこれを今お読みの方もそんな記事には日頃から興味がある人のはずです。
なので、細かいことを書いても仕方がないので、大事なことを書いておきましょう。家計が必要以上に膨らんでいるメタボ家計の家庭は、
「こだわり」があるから家計が膨れているんですっ!
例を挙げると、「シャンプーの銘柄はこれ」「○△はあそこでしか買わない」「産地は譲れない」などなど。
別の面で言えば、「趣味の費用は削れない。」「週に4時間はパチンコ」「毎朝の缶コーヒーはなくせない」「月一回の家族揃っての外食は無くせない」などなど。
実はこれ、これらの「こだわり」、これこそが日々の豊かさを感じる源であります。
(これに気づいていない人が多いのは残念です、豊かなのに実感されていないし。。。)
一人暮らし歴が長い私にとっては、上の例で言えば、家族揃っての外食とかは羨ましい限り。
でもっ!それが、本当に豊かさに繋がっているかどうか?
・・・ここがポイントです。
「毎朝の缶コーヒー」くらいなら、一本120円の話ですが、これが「毎回のランチ1200円」だと10倍のお値段です。
豊かさなのか? 惰性なのか?
・・・ここがポイントとなる訳です。
●「言い訳」が家計を肥大化
“自分へのご褒美♪”
毎度毎度、自分自身にご褒美を上げているとこれも家計を圧迫します。それが「テンション上げるためなんだ!」と理由を付けてでもです。
もし、毎週毎週・毎日毎日「これくらいはOKね」なんて言う考えだと、、、はっきり言って無駄遣い。
最近だと共働きが増えているから「育児・家事」の時短もありますね。
つまり、外食が増えたり・総菜(中食)が増えたり。ベビーシッターにお掃除ヘルパー。最近は、いろいろなサービスも出てきています。
“時短のためには仕方ないよね”
これも共働きでやりくりする時間さえないというときももちろんあるでしょう。でも、あまりに増えてくると考え物です。
しかしこの「言い訳支出」、別の見方をすれば、これも豊かさのひとつ
→ つまり、豊かだからできるということ。
●真の豊かさとは、「選択行動」そのものです
「毎朝の缶コーヒー」「自分へのご褒美」「時短サービス」
どれも、この支出が大きいから貯まらないんですっ! なんて無愛想なことを言う私ではありません。それこそが、豊かさの表れなのです。
ある一定のお金があって、それに対して、一定の支出がある。
どこに何に支出するのが一番自分にとって、幸せなのか? 豊かなのか?
この 選択するということ・選択できるということ自体が豊かさ なのです。
こんな事を書いている私も、部屋を見回せば、
「オレ、何でこんなもの買ったんだろ?」
「コレとコレを買わなかったら、今欲しいコレが買えたのに」
こんな事を思う事も日常茶飯事です。(この文章を書くくらいだから、たぶん人より数多く後悔していると思います。)
でもっ! そのときは、その支出が最も幸せだと思っていた♪
・・・ここも大事なポイント!
問題は、そんな意識すら持っていないこと・惰性の買い物を続けてしまっている人、であります。
●だから結論は、「損得じゃなく、元が取れるか」
「特売・割引・セール!につい反応」する人。これ、ついつい、「得だ!」と思ってしまうわけですね、いつもより3割安いとか。
3割、安く買って得した! と思うよりも、それが本当に無駄にならないかどうかの方が大事です。
その時、いつも意識しておいて欲しいのが
「元が取れるかどうか?」・・・これにつきますっ!
実は、不動産関係(自宅購入でも賃貸経営でも)のお話しでは、頻繁に「元を取りました」「それだけの価値がありました」という話題が出ます。
もちろん、不動産は地価の影響を大きく受ける買い物で、普通は、数千万円以上のお金が動きます。(つまり、お金持ちってのは、いつも元が取れるかどうかを気にしている、と言って良いでしょう)
逆に言えば、、、例えば、
「新しいスマホやタブレットが欲しいなぁ」 と思ったときを考えましょう。
元が取れると思う人は、有名メーカーのiPho◇もiPa◇も、即買いです。
でも、使いこなせない・通信料が高い・大きすぎて持ち運びに不便で、“元が取れない!”と思ったら、お金持ちは絶対に買いません。
一方で、現代では、別の観点の面白い支出行動も見受けられます。それは、「コミュニケーションのためのお買い物」。つまり、昔で言うと「うちも○○買ったよ♪」と他人に言いたい人。
これは、正真正銘、見栄のための金遣い。なので、こういう家庭は、絶対にお金は貯まりません。
同じような例は他にもあります。「どこそこに旅行に行ったとか・誰それがやっているレストランに行ったとか」。こういうことを他人に伝えたいがためにする消費行動です。
コミュニケーションのためのお買い物は、ある意味経験値を積むことでもあり、さらなる未知の経験のコストと考えられるのなら、全否定はしませんが、、、できれば、抑えておきたい支出であります。
つまり、経験値を積むことで豊かさを感じられるのならOK。そうでなければ無駄なお金。
→これらを一言で言えば、「元が取れるかどうか?」
なのであります。
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