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富を作りだす老後(その1)【連載】
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2018/09/06

富を作りだす老後(その1)【連載】

『富を作りだす老後~6つの選択』

◆なぜ選択が必要か?

悪いケース;
  再雇用で、「文句たらたら」!
 
「再雇用でもほとんど同じ仕事、ちょっと時間が短いだけ。なのに、時給換算でめちゃめちゃ安くこき使いやがって」

 なんて思っても、他の収入(転職など)があるかというと、それは少し厳しい。

 だから「嫌な仕事をしぶしぶこなしています」、なんて言う人も多いですね。
 
 さらには、
「それでも、この仕事を失うことになったら収入ダウン」なんていう不安も抱えて、複雑な心境で数年間を過ごす【再雇用ため息族サラリーマン】

 これ、半分諦めですね~。私からするとなんともったいないこと!
 
 

●魔の5年間! 定年直後の苦しい生活実態

 ザクッとした収入のイメージを紹介します。
 
 一般的な定年退職のサラリーマンが定年退職した場合、今だと60歳定年退職したとしたら、年金支給開始は63歳とか64歳とからですね。(支給開始引き上げで、もう少し若い人なら、65歳まで年金はまったく無し、という人になります。)
 
 例えば、報酬比例部分の年金が15万円・定額部分が7万円としましょう。
 
  ・現役時  月収 50万円
  ・63歳まで 月収 30万円(再雇用した場合)年金はまだ無支給
  ・65歳まで 月収 30万円+年金8万円
   (在職老齢年金制度で年金月15→8万円に減額される)

で、晴れて
  ・65歳から 年金15万+7万 =22万円
 
こういう生活になります。もう一度よーく見て下さい。
  月収 50万円
   →  30万円(再雇用給与のみ+年金なし)
   →  38万円(再雇用給与+部分年金あり)
   →  22万円(←晴れて、年金生活)
 ずっと収入が減っていくのです。
 
 ちなみに、奥さんがずっと専業主婦で国民年金だけだとしたら、加入期間にもよりますが、奥さん65歳から、プラス数万円が加算されるという具合です。苦しい生活がずっとつづく、と思って下さい。

 だからこそ、マネープランが大事。
 私は、60~65歳を魔の五年間と言っています。滑り台で落ちていく姿の5年間です。

 現実にはサラリーマンの場合、その前の55歳くらいで役職定年という肩書きが外れて給料が下がる人や、出向になって給料が下がる人も多いと思います。
 
 まずは、自分の収入の確認!
 
 これ当然とても大事です。とくにお子様がいたとして、そのお子様の学費が桁違いに想像以上だった、というような人は要注意です。
 

●年金満額65歳でも、かなり厳しい年金生活

 
「やっと年金満額です」と、こう言われる方も大勢いらっしゃるのですが、上で書いたように、月22万円ってところです。もちろん、共働きの方や、奥さんの年金額も加算されますが、とりあえず、こんな収入推移です。
 
 ちなみに、奥さんがずっと専業主婦で国民年金だけだとしたら、加入期間にもよりますが、奥さん65歳から、プラス数万円が加算されるという具合です。
 
 苦しい生活がこれからずっとつづく・・・それ楽しいですか?
 
 これを楽しい生活に変えていくのが、この「老後の選択」です。

 

●なぜ、親の世代は苦しくなかったのか?

 
「私の親は、そんなに苦しそうに見えなかったぞ」と思う方もいるでしょう。
 これ、昔の人ならば(男性なら昭和16年生まれ以前ならば)、
  ・・・月収 50万円 →年金満額22万円
 
 ブランクがありません。すぐに年金生活です。収入は減りますが、同時に気持ちの切替えも簡単に出来ました。
 
 今は、再雇用という「曇り空」が数年続いたあとに「晴れて」満額(65歳)になるのですね。
 
 気持ちが切り替わらないまま、ずるずる~っと、65歳になっちゃう人が増えているような気がします。そしてその「魔の5年間」の間に何が起こるか? 退職金がなくなりますっ!。
 
 というのは、気持ちが現役時代のままでそのまま同じ会社に勤めると、確かに、短時間勤務になったりはしますが、生活があまり縮小できないのです。
 
 やっぱり時々は付き合いもあるし、それなりの服装も必要だし。  昔だと、60歳還暦、赤いちゃんちゃんこ、っていう姿が変わって、今では元気な老人が増えました。ちゃんちゃんこ着ている人なんてまずいませんっ!
 
  ~体も心も元気! なのに、収入だけが元気じゃない~
 

●「富」とは何ですか? お金が富に変わる瞬間

 
 アナタにとって「富」って何ですか? 私が「富」と使う場合は、お金じゃありません。
 
 私が「富」というときは、「豊かさとか幸せとかのこと」。これらを感じることが「富」であります。
 
 簡単に言うと、お金が1億円あっても富じゃありません。それをどう使ってどう豊かさ・幸せを感じるかでお金が富に変えられることができるか?
 ここ注意してください! お金が富に変わる瞬間だからです。
 
 

●お金は手段であって、目的じゃありません!

 
 リーマンショックの時、あるいは、その他の時でも 「下がった投資信託や株式、どうすればいいですか」とか 「もう塩漬けになって5年です」とか、はては、
「実は精神的ショックで、何にもやる気がおきなくて、うつ病みたいになりました」とか、こんな話をよくお聞きしました。
 
 でも、ほとんどの方の場合、口座の数字が変わっているだけだったりします。 私も、株式投資や投資信託はもちろんFXもやっています。やっぱり、下がると気が滅入ります。
 
 しかし、それは口座の数字が変わっているだけのこと。自分の生活とはほんの少し、距離があります。
 
 もちろんこれは、「自分のマネープラン」を考えた上での距離感です。自分の本当の生活は変わっていない。なのに心の中がとても苦しいのです。
 
 お金は手段であって目的じゃありません。ここを間違えないでおきましょう。
 そして、このようなことを考える時間が60歳からの5年間なのです。
 

●「無収入だから、働かなきゃ」→保有資産は?

 
 ファイナンシャル・プランでは、「収入と支出」だけを見るのではありません。「貯蓄額(資産)」も同時に見ます。しかし、多くの人が、「収入と支出」だけで考えます。
 
 よくある週刊誌などの家計相談を見てみると、月10万円からの貯金をしていて、「毎月が苦しいのでどこを節約したらいいですか?」なんていう質問が書いてあったりします。たぶん紙面の都合なのでしょうが、その10万円がなぜ10万円なのか、8万にしたらいけないのか、他の目的があるのか、そんなこと放っておいて、「携帯電話を節約しましょう」なんて的はずれなことでお茶を濁して書いてあることもよくあります。
 
 さて、再雇用される人。
 大抵の方はそれなりの退職金を手にしているはずです。その額が、300万円なのか3000万円なのか分かりませんが、その額に関係なく、「年金支給までは無収入だから働かなきゃ」と考える人が大勢いらっしゃいます。

 今、定年退職を迎える人は、いわゆる団塊世代後期の人たちですが、ある意味、真面目に働いてきた「典型的サラリーマン」でしょう。真面目なだけに、持っている資産のことは考えずに、「無収入だから働く!」と、こう考えてしまうのですね。
 
 最初に書いたように、「収入と支出」と「貯蓄額(資産)」も同時に見ます。もっと言えば、家を売って現金にして介護付き賃貸に行けば現金を手にできますよ、と答える場合さえあります。
 
 ただし最終的には将来年金だけの生活になると、普通は、収入はそれだけになります。だから、この範囲に収まるように生活を縮小していかなければなりません。ここがとても難しい問題。
 これをどんな具合に上手く持っていくか? これをどんな具合に上手く持っていくか・変化させていくのか?
 
 だからこれを気にする人は、【家計と貯蓄の見える化】を行うのですね。
 
 65歳の体力と85歳の体力は、当然、全然違います。お金の使い方も変わります。ここをきちんと考えると、幸せな老後がやって来るのです。



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